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2016年 6月
6月26日(日)
お知らせ:
仕事が忙しいのでこの絵日記、しばらくの間、実質活動休止とさせていただきます。

ってな感じなんですけどね。

毎年6月は恒例のSAKAE SP-RING。今年も行ってきたので忘備録で見てきたアーティストを。

空中分解feat.アンテナガール(@名古屋スクールオブミュージック&ダンス)
Charisma.com (@NAGOYA CLUB QUATTRO)
LEGO BIG MORL(@DIAMOND HALL)
プププランド(@SPADE BOX)
ヒラオコジョー・ザ・グループサウンズ
(@SPADE BOX)
ひめキュンフルーツ缶
(@SPADE BOX)
がんばれ!Victory(@ビジュアルアーツ AIR HALL)


って所を。ベストアクトはCharisma.com。ライブ終わりに下のフロアのタワレコでアルバム買っちゃったよ。

んじゃ後は今回も映画日記だけまとめて更新。

エンド・オブ・キングダム」。
80年代のスタローン映画やシュワルツェネッガー映画を彷彿とさせる「問答無用で悪人共は皆殺し」映画。今時、B級じゃなくてA級映画としてこんな作品が見れるなんて! 寸止め無用の潔さが非常に心地良いアクション快作であり今の時代だと怪作なのかもしれない。
とにかく主人公の「絶対殺すマン」っぷりがハンパ無い!例えば車で逃げてる所をテロリストにバイクで追いかけられてて、車に急ブレーキかけてテロリストが リアウインドウに頭から突っ込む。普通ならそこから車を再スタートして終わりだがこの主人公は突っ込んできた頭にすかさず銃弾叩き込むからなw
もう全編笑っちゃうくらいの過剰さで、スティンガーに狙われたヘリコプターがチャフを巻いて回避する、って下りをロンドンのど真ん中でやるからなw 「ブ ラックホーク・ダウン」を大都市でやっちゃうような「無茶さ」が随所に出てきてもう思わず笑ってしまうという場面がちょくちょくあるぜ。
でも単なるバカ映画にならないのは終盤のアジト乗り込み場面の「トゥモロー・ワールド」を思わせる長回しの銃撃戦とかのオッと思わせる場面を用意してたり とか、ジェラルド・バトラー演じる主人公とアーロン・エッカート演じる大統領が(ブロマンス的関係性も込みで)魅力的とかあるからな。
あと作り手が色々自覚的で、大統領の「今の殺す必要あったのか?」って質問に主人公が「無い」ってあっさり答えたりとか、テロリストが自分達が起こした事 件を「計画が上手く行き過ぎた」って自分で言っちゃったりとか、こちらのツッコミを事前にちゃんと潰しておく部分があって素直に笑って楽しめる。
いやツッコミ所は全体的にいっぱいあるんだけど(ロンドンから急に一般人居なくなり過ぎとか、CG合成ちょい荒いとか、結局最後そんなケリの付け方かい!とか)ここらは後でワイワイ話して楽しむ用で映画の楽しさの本質を削ぐものではないので全然問題無し!

コップ・カー」。
皆大好きケヴィン・ベーコン主演作。ケヴィン・ベーコンの一生懸命な姿がキラキラと光り輝くケヴィン・ベーコンのアイドル映画でした。実際もっと怖い系映画かと思ってたらケヴィン・ベーコンが子供に振り回されて右往左往するコメディ映画と言っていい位楽しい映画でした。
悪徳警官を演じるケヴィン・ベーコンが最高。序盤の「普段の仕事」みたいな感じで淡々と死体を処理する冷血さもハマってるが、痩せた体から来る若干の威厳 の無さが良い方に作用して「怪物」というより、子供の悪戯に翻弄されて追い込まれて行く時に見せる「人間臭さ」がとてもいい味出してる。
この映画は子供も良い。「子供の浅はかさ」ってのがこんなによく描けてる映画ないよ。無人のパトカーに石投げつけて逃げようとする直前に「石に指紋付いて るから回収しないと!」って取りに行く所とかさw 装填されてるライフルの銃口覗き込んだり、防弾チョッキの性能試そうとしたりとか危ねえよ!w
そしてこの映画の背骨がそんな少年達の成長譚となってるんだよね。片方の少年が出来なかった2つの事がそれを出来るようになるのがクライマックスとラスト に配置されている。ラストの方は真っ暗な荒野のハイウェイ走る一台のパトカーという映像の夜を駆け抜ける感も凄く良いんだよ。
そんな少年達と対峙して置かれる大人達の、大人だから手に入れた狡猾さと大人だからこその滑稽さも描かれてて良いんだよね。前者は追い詰められたケヴィ ン・ベーコンがとんちで様々な危機を乗り越える所とか、後者は大の大人がわが身を思うあまりいい年して本気で小さな子供を脅す場面とか。
序盤の、一瞬事後と思わせといて実は事前だった時系列操作の上手さ(ビール瓶の使い方な)とか、サスペンス描写の上手さとか、少年の描き方の上手さとか、 映像的にもオッと思わせる部分とか、何よりユーモアのセンスとか、この監督がスパイダーマンの次回作を撮るってのに期待を抱かせるには十分

デッドプール」。
原作方面には疎いので純粋に映画のみでの感想ですが、面白かった!アメコミの知識とかアメリカンポップカルチャーの知識とかそういうリテラシー無いと楽し めないんでしょう?って思う人がいるかもしれないがそんな事は全然無い!と言っておきたい幅広い人が楽しめる「娯楽映画」
まず単純に「アクション映画」としての質の高さ。特にスピーディーさとキレの良さな。で尚且つR指定ということでリミッターが外れたことによる遠慮の無さ が増々キレを鋭くさせる。もう冒頭のハイウェイのバトルシーンからアドレナリン出っ放し。殺戮の地獄絵図の中を舞うデッドプールの何と華麗な事か。
そして当然主人公デッドプール自体のキャラクターの素晴らしさな。殺し合いの中での過剰なまでの饒舌さは「人を殺して捨て台詞」映画が絶滅せずに正統進化 し続けていたらこうなっていたのではないかと思わせる。また深読みすれば孤独な自分を守る(隠す)ための防御手段とも取れる。
あと単純にぶっちゃけ系メタネタ発言が多くて映画ファンなら楽しめる。プロフェッサーXの所に連れていくと言われた時の「マカヴォイ?スチュワート?」っ て返しとか、恵まれし子らの学園に連れてこられた後の「予算無いの?」って台詞とか、あと「スーパーヒーロー着地」な!w
いきなりクライマックスの戦闘シーンから始まってその最中に過去エピソードが挿入されるというトリッキーな構成で、映画自体がデッドプールのトリッキーさ を体現している。でも現在シーンと過去シーンの流れはそれぞれリニアなので非常に分かりやすいし、時系列順の構成だったら前半たるんでただろう。
そういう意味で「ヒーロー誕生譚」として意外と真っ当な作りになってるのも万人にお薦めしやすい理由(なのでファンからはもっとハチャメチャかと思って たって声もあるが)。私怨で戦うデッドプールが最後にコロッサスに「ヒーローとは何か」を諭されて行う「選択」は見た人の心を捕えるはずだ!

エクス・マキナ」。
アンドロイドや人工知能を扱った映画は数あるが、その歴史の中でネクストレベルに突入した1作。大作じゃないけどストーリー、ビジュアル、音楽のハイレベルでの見事な融合具合が堪らない。「ミニマルなブレードランナー」って評した人がいたけどとても言い得て妙。
ビジュアルの革新性という点ではブレードランナーを引き合いに出しても決して大袈裟じゃないと思う。フォースの覚醒やオデッセイ、怒りのデスロードを抑え て今年のアカデミー賞視覚効果賞受賞は伊達じゃないぜ。特にアンドロイド描写はハード面、ソフト面において大きなアップデートを更新した。
ハード面では、蜘蛛の巣のように光の当たり具合によって見え方が変わるメッシュのボディ、腹部に透けて見えるF1マシンのサスペンションのような内部機 構、劇中でハードウェアならぬウェットウェアと表される、ゼリーが詰まった銀色のカプセルのような大脳部分。もう見惚れてまうやろ。
ソフト面では、何がこのアンドロイドのソフトウェアとなっているのかというのがとても現代的。ブレードランナーの頃には絶対に出てこないアイデアだし、現在では既に我々を取り囲む現実となっている事象だ。今見てるブラウザの広告欄に何が表示されてるのかって話ですよ。
そして「アンドロイドは愛を理解できるのか」という手垢の付いたテーマからもう先の領域に踏み込んでいるんだよね。アンドロイドが何を望むのか、そのため に何をするのか。後半の主人公の疑心暗鬼とか見てると、もう人間の方が遥かに脆弱なソフトウェアなんじゃないかと思えてくる。
ビジュアル面ではアンドロイドだけじゃなくて舞台となる別荘が凄く良いんだよね。手つかずの広大な大自然のなかにポツンとある内部は超モダンな建物。映画 自体は超サスペンスフルなんだけど、サスペンスの舞台としても映える閉塞性も持ってる。綺麗だけど怖いというSF版シャイニングみたいな。

シチズンフォー スノーデンの暴露」。
去年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作。CIA職員エドワード・スノーデンが内部告発を行った世界的事件を扱ったドキュメンタリー映画なのだが、事件を「追った」のではなく、事件の発火点の瞬間を内側から捉えた映画。そりゃ凄えわ。
2013年6月、香港のホテルでスノーデンが英国人ジャーナリストと接触し内部告発を行う。そのジャーナリストが英国紙に記事として掲載したことから事件 が始まったのだが、スノーデンとジャーナリストを引き合わせたのが今作の監督。内部告発のその瞬間に帯同してバッチリカメラに収めている。
記事が発表された後、世界的ニュースとなって、ホテルの部屋のテレビでトップニュースとしてニュース番組が流れているその横で、スノーデンが洗面台でホテ ルから脱出する時の為に眼鏡をコンタクトに変えたり髭を剃ったりと変装をしている場面とかあったりするんだからそりゃ興奮するよ。
そんな感じで社会的政治的意義を別にしても単体のスパイスリラー映画としてスリリング。なにせ描写は諜報世界の最前線の人物が関与する本物だしな。ホテルの電話に「受話器取ってなくてもそれで簡単に盗聴できるよ」ってこともなげに言う場面とかギョッとするシーン満載だ。

10 クローバーフィールド・レーン」。
前半から中盤までグーッと溜めに溜めたものをクライマックスで全くの別物として爆発させるという超アクロバティックな構成。もう事前知識が無ければ無い方がより楽しめるので情報が入ってくる前にどうぞ。前作との繋がりは全く無いので予習する必要も無し。
前半〜中盤のシチュエーション限定疑惑系サスペンスが凄く良く出来ている。観客は主人公と同様何も分からない状況にいきなり放り込まれ、手探りで何が起 こっているかを探っていかなくてはならなくなるので、主人公へのシンクロ度、物語世界のへの没入具合がハンパ無くてどっぷり映画に浸かれる。
このサスペンス部分、情報を徐々に提示していく塩梅が絶妙で、どこまで本当の事を言ってて、どこからが嘘なのか、という虚実のせめぎ合いが常に起こってい て、たった3人の登場人物と小型地下シェルター一つの舞台だけなのに終始グイグイ引っ張っていって面白い。TVシリーズを2時間に凝縮したよう。
特にシェルターの持ち主である謎の男を演じるジョン・グッドマンが圧巻。人当たりの良さそうな顔をしていてその裏に狂気の籠った怖さを秘めているってのは この人の十八番だが、今回も持ち味を十二分に生かしてる。個人的には終盤にある微妙な外観の変化があるのだが、その場面が心底怖かった。
このサスペンスでエモーションを溜めて溜めて、終盤にサスペンスの決着としてではなくて、映画のジャンルすら変わるようなパラダイムシフトが起こるクライ マックスが爆発する。虚実のラインが判明する快感と共に物理的なアクションとしてのカタルシスまで押し寄せる怒涛の展開に眩暈がする。

貞子vs伽椰子」。
タイトルから感じるワクワクが裏切られることなく、こちらの期待通りの物がスクリーンに映っていたよ。怖さは感じ方に個人差があるのでアレだけど、想像よりちゃんと「ホラー映画」してた。華があるのでJホラーというよりはアメリカのホラーのようなエンタメ性すら感じた。
貞子と伽椰子に関しては「呪いのビデオを見ると死ぬ」「その家に入ると死ぬ」という要素だけ抽出した都市伝説的扱いなので、事前知識とか無くて漠然とした イメージだけでも全然問題無し。そしてこの2人が対決する理由もシンプルかつ必然性がある物にちゃんとなっているのは良かった。
貞子側のストーリーと伽椰子側のストーリーがそれぞれ同時進行していきクライマックスでクロスするという構成なんだけど、それぞれのパートで犠牲者を出し て呪いの威力を披露しておいて、ラストにガチンコで激突するという、双方の強さを見せて置いて最後に戦わせる格闘物の王道のような展開。
主演の山本美月と玉城ティナは双方ともホラーヒロインとした凛とした美しさを備えていて良し。山本美月が玉城ティナをそっと抱き寄せる場面は眼福だし、裏ヒロインの貞子と伽椰子が取っ組み合うのも眼福(そして最後にはこの2人が一線を越えてしまう!?)。
そして誰よりもキャラ立ちしてたのが、チンピラチックな風貌と言動だが腕だけは超一流の霊媒師と霊感が強い盲目の少女の二人組。物語をスムーズに進める役 割を務めるのだが、それにしてもラノベ?ってくらいキャラの立ったコンビ。この二人組の主役のスピンオフが見たいくらいだ。

日本で一番悪い奴ら」。
「日本警察史上最大の不祥事」を基にした、かつての東映実録ヤクザ映画の血脈が現代に蘇えった傑作! 監督の前作「凶悪」の思わず笑ってしまった部分だけで出来上がったような、とにかく不謹慎だけどめっちゃ笑える映画。笑える度で言えば「デッドプール」級だ。
無垢だった主人公が裏の道でのし上がっていき栄華を極めるがやがて崩壊していくっていう俺達が好きな王道のアレですよ。魂の兄弟とも言える仲間達と知り合 い「俺たち敵知らず」となっていくものの、問題(大抵、金だ)から亀裂が入っていき、最後には更に大きな力に押し流されてしまうってアレですよ。
主演の綾野剛は純朴な序盤から、昭和の大御所を彷彿とさせる脂っこい演技の中盤、そして枯れた味わいを見せる終盤と、主人公の激動の四半世紀を見事に演じ 切っていて、間違いなくベストアクトの一つ。特に前半の主人公にまだ自信が付ききる前の、不安を勢いで抑えこんで突っ走る芝居なんか最高!
つか全員良いんだよな。中村獅童の安定感は勿論、先輩刑事を演じるピエール瀧の「THE瀧」感とか、パキスタン人の盗難車バイヤーを演じるデニス植野のコ ミカルな存在感、YOUNG DAISの身体からにじみ出る舎弟感、そしてそれ以上に警察の上司面々のキャラが最高過ぎるんだよ。
全編バイオレンスに溢れてるんだけど陰惨さは薄目でカラッと明るく笑える暴力(って何だ?w)。逃げる犯人を刑事5〜6人がかりで抑え込む大仰さとか、容 疑者の家にガサ入れに入ってボコボコにしてるのを向かいの建物から丸見えになってる所とか、良い意味での「マヌケさ」が緩衝材になっている。
そして主人公やその上も含む警察の面々が全く悪びれる所が無いのが良いよね(だからツッコミ役の次長のキャラが凄い生きてる)。銃器対策課の上司(みのすけが好演)が「こんなに予算が出るなんて国松長官に足向けて寝られませんねえ」って言う所とか最高過ぎるだろ!w

あと近所のシネコンでキンプリの4DX版の上映が始まったので観に行ったり。応援上映でもあったのだが応援上映でのお姉様達のコール&レスポンスが楽しす ぎて、午前の回を観た後、そのまま午後の回もチケット買って観てしまったw。1日に映画館で同じ映画2回観るなんて「スナッチ」以来だ。にしても1日にキ ンプリ4DX応援上映2連発は明らかにオーバードーズだよなぁ。

今月のお絵描き(「今週」とかじゃなくて「今月」になっちゃったよ)。

魔法学校に潜入偵察する秋山殿。


絵日記がこんな状態だけど、6月っつったら毎年2回あるアレですよ。

コミックマーケット90
 8月 14日(日)
東地区“V”ブロック−25a
「RICK RUBIN」(リック・ルービン)

ってんで受かっちゃいました。
はてさて、どうなることやら…。


(画・文 P.I.L.)

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