title

 
  2016年 3月
3月13日(日)
ご無沙汰しております。
3週間振りです。
単に仕事が忙しかっただけです。
肉体的にも精神的にもきついです。
先日体重計ったら5kg落ちてました。

ってんで、お絵描きする余裕とか全然無くて、絵日記が更新できなかったんですよねー。
ゲームすら全然出来てないですよ。前回の更新からずっとドラクエビルダーズも1回もプレイ出来てません。
映画日記の方は溜まってるので更新しないとって感じで更新です。

あ、前回のアカデミー賞主要部門予想勝負は5部門的中でで見事勝利して華麗に薔薇絵回避。スタローンはアカデミー賞獲って欲しかったけどねー。
全部門予想の結果は19勝5敗。お、近年では結構好成績じゃね。でも20部門は当てないと上位には入れないわー(何の上位?)。

んじゃ溜まってる映画日記消化するよ! にしても2〜4月は賞レース狙いで前年末に米で公開された作品群が日本で公開される時期なので充実してるのだ。

先々週は近所のシネコンでハシゴ。
まずは「マギー」。
シュワちゃん主演で話題のゾンビ映画。しかしこれがシュワちゃん云々抜きでも、ゾンビ映画でこんな作品も撮れるんだよ、と現在の『ゾンビ映画』というジャ ンルの豊潤さを証明する好作になっていた。こんなに豊かで微妙な感情の機微を捉えた ゾンビ映画があっただろうか。
ゾンビ化が「腐歩病」という壊死性ウィルスとして爆発的に流行している世界なんだけど、感染からゾンビ化まで日数がかかるってのと感染率が30%ってのが ミソで、人類がゾンビを疫病としてある程度コントロールしてるのが面白い。ゾンビになった初期症状の人が病院に通ったりしてるんだよね。
ゾンビ映画である「ゾンビに噛まれてゾンビになる」という現象。その現象ののみを抽出拡大して1本の映画にするというユニークな試み。でも実際にゾンビが 発生したらそれは「見知らぬ怪物」ではなく「よく見知った身近な人」の形で我々の前に現れる訳でそこにドラマの発生する余地 は十分にあるよな。
序盤でシュワちゃんが隣人家族のゾンビに遭遇する場面とか、本当にドキッとしたし(ホラー的な意味でなくドラマ的な意味で)、感染した人々やその家族が様 々な不安を抱えたり、悩んだり、それでも限られた時間を生きようとしたり、とか、ゾンビ映画だけど(だからこそか)「人間ドラマ」してる。
んでシュワちゃんだけど、個人的には(ルックス的にも)凄く良い年の取り方(良い枯れ方)をしてると思っていて、ちゃんと「市井の男」に見えるもんな。何 やっても無敵だろう感じゃなくて、ちゃんと人としての弱さを垣間見せる事が自然とできるようになった(涙を流すシーンも凄く自然だ)。
パンデミック後の荒廃した世界の見せ方(疫病にかかった農作物を焼く煙があちこちで立ち上ってる姿とか、その世界は「インターステラー」序盤のそれに近 い)等、映像も金はかかってないがいい感じだし、常に背後に不協和音が漂ってるような音楽も良くて、低予算ながら整ったルックス。



続いて「ヘイトフル・エイト」(アカデミー賞作曲賞受賞)。
タランティーノ監督最新作。南北戦争直後を舞台に、実は人種差別の意識高い系骨太のテーマもありつつ、そうは感じさせない程ボンクラ系映画ノリで過剰な暴 力と大量の血糊でゴテゴテにコーティングした、硬軟どちらの映画ファンも楽しめる強力な娯楽作品。
観た人が「レザボア・ドッグス」の名前を挙げていたが、確かに納得。極限の緊張状態の中、一か所に閉じ込められた男達(今回は女も)が嘘の探り合いの中か らやがて破滅に向かっていく、というのはレザボアだが、原点回帰というよりは螺旋状になってて一周して上の段階に到達したという感じ。
んでやっぱ台詞が面白い!全員とにかく喋りまくるのだが、正直「デス・プルーフ」辺りはあまりにも無駄話過ぎて辛い部分があったけど、今回は駄弁りに見え てちゃんとキャラクター背景の説明やその後の物語の展開にちゃんと活かされたりしていて、ずっと会話しているだけでも退屈知らず。
そしてそのタランティーノの台詞を喋れる喜びというのが俳優たち全員に満ち溢れていて、いかにこの台詞を効果的に話してキャラクターを魅力的な素晴らしい ものにするかというのに全身全霊を傾けている。んで常連組が多い今回のキャスト達は全員見事にその仕事を成し遂げているんだよなあ。
勿論その「素敵なもの」というのは「素晴らしい人物」ということではなく、全員正に「ヘイトフル」なクソ野郎達という事。全員どこかしら非道いので、誰に も肩入れ出来ないくらいw 一応主人公格でこの密室ミステリーの探偵役のサミュエル・L・ジャクソンもとてつもなく酷い事してるエピソードあるし。
護送中の囚人で紅一点のジェニファー・ジェイソン・リーがやってる役の方が終始虐待を受けているため、彼女に肩入れしてしまうくらいだ(勿論縛り首になる くらいだから一番悪いことしてる筈なのだが)。にしてもこのアクの強い連中と堂々と渡り合うジェニファー・ジェイソン・リーはオスカー候補も納得の快演 (怪演)。



サウルの息子」(アカデミー賞外国語映画賞受賞)。
カンヌ映画祭グランプリでアカデミー賞外国語映画賞受賞の話題作。アウシュビッツを舞台にしたホロコースト物なのだが、まあ凄かった!映画鑑賞というより は正に地獄めぐりというべき「体験」だった。「見せる」のではなく 「体験させる」ことによって戦争を描く映画の系譜の一つの到達形。
主人公は「ゾンダーコマンド」と呼ばれる、ナチスが収容者の中から選抜した死体処理に従事する部隊の男。同胞であるユダヤ人たちをガス室へ誘導し、遺品か ら金目の物を回収し、死体を処理して、血と汚物にまみれたガス室の清掃を行う…という仕事を毎日繰り返させられ、完全に心を殺して従事する。
そして我々観客は彼と共にアウシュビッツという地獄を彷徨い歩く羽目となる。この映画、ルックスが独特で、カメラが主人公にピッタリと寄り添い画面の結構 な割合を主人公の顔・頭が占める上、被写界深度が浅く奥の方にあるものがボケてハッキリ映らない。しかし、これが非常に有効に働いている。
主人公の頭の後ろに何か肌色の山のような物が映り込んだりする。ボケている上にスペースも狭いのではっきり映らないのだが、それが逆に、おぞましい光景が「ただの風景」と化してそこに存在していることに対して大きな ショックを受ける。この「映る物」と「映らない物」の取捨選択とバランスが凄い。
「目には見えているが心までは届いていない」という主人公の自己防衛本能の現れとしてこの表現を捉える事も出来るし、「神の視点」を排する事によって、作 り手が「これがホロコーストです」と全てを見せた気になるような傲慢さに陥る事を自ら厳しく律しているようにも感じられる。
でも単に実験的なだけではなく語弊はあるが映画として「面白い」のは確か。ラビを巡る顛末の最後の展開の人間臭さとか、いつどこで誰に死が訪れるか分から ないサスペンスとか、はっきり映らないと言っても世界の作り込みはしっかりしているので実は豊富な情報量が画面に詰まってたりとか目が離せない。
あと音の演出がきめ細やかで凄いので劇場での鑑賞をお勧め。居住区域で周りからボソボソと喋り声が聞こえてきたりして思わず横向いちゃったもんな。実は様 々な言語が乱れ飛んでるのでそこらへんも聞き分け出来るともっと面白くなるんだろうけど、まあそこまで分からなくても問題無い。
にしても収容所に連れて来られるユダヤ人の数が余りにも多くて処刑の処理能力が追い付かず終盤になって殺し方がめっちゃ雑になってくる所とか凄まじかった な。駅の改札に並ぶ感覚で死の順番待ちさせてたもんな。死がシステマティックに処理される施設という異常な空間に放り込まれるという点では「サウルの息 子」は「ホステル」に近いのかもしれない、なんてことも思ったり。



マネー・ショート 華麗なる大逆転」(アカデミー賞脚色賞受賞)。
リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の将来を見抜いたごく一部の投資家達が住宅バブルの崩壊に賭けてウォール街を出し抜いた、実話に基づく物語。金 融サスペンス、それも最大級の実際の出来事に纏わる物なのでそりゃもう面白いのは間違いない。
そしてこの映画が良いのは単に金融マンが専門用語を並び立てるだけの作品にせず、出来るだけ分かりやすく「何が起こったのか」を伝えようとしている所。要 所要所で「説明」が入るのだが、例えば登場人物が他の登場人物にプレゼンするという形を取ったりとか、飛び道具的な手法まで使って解説してくれる。
カメラが傍観者の役になってドキュメンタリー的なルックスを持つ一方、コメディ的(というかバラエティ的)なノリとリズムを持ってるのがユニーク。序盤は カメラワークとモンタージュによって密着ドキュメンタリー風な雰囲気を漂わせるが、その前後で登場人物が画面に向かって喋りかけたりとかする。
そしてこの映画で最大級にユニークなのが映画の途中で突然有名女優や料理人等が本人として出てきて事象について例え話で説明してくるくだりが挿入されてい る事。「皆に聞いて欲しいんだ」という監督の熱意なのか、そんなにチグハグな印象は受けない。監督はウィル・フェレルと組んだ「俺たち」シリーズで知られ るコメディ畑のアダム・マッケイ。
登場人物がサブプライムローンの実態を自ら実地調査してその様子に愕然する所辺りから、「金融市場ったって良い大学を出たエリートが集ってる所なんだからそんな馬鹿な事が起こる筈が無いだろう」という心の奥底にある認識が「いや、コレ、マジでヤバいわ」ってなっていってこういう言い方は不謹慎だが面白 くなっていく。
そして、どう考えても住宅ローンが破綻しているのに何故か株価が下がらない、という「そんな馬鹿な事が…」の二乗になって持久戦にもつれ込んでいく所とか 本当にヒリヒリする。そしてご存知の通り市場崩壊を引き起こし大逆転となるのだが、登場人物達が事態の酷さに全然勝利と捉えていないんだよね。
なんで、全然「華麗なる」ってカタルシスは無いんだけど(市場崩壊になるまで悪化させていた側に「ざまあ!」的な感情はあるかw)、金融サスペンス群像劇 として面白い。メインの4人以外のキャラも立ってるしな。ただ台詞の情報量は多いので吹替版があったらそっちで観てみたいなあ。



映画プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ」(アカデミー賞か しこま賞受賞)。
話は新規の番外編で構成はオールキャラ顔見世興行という一見さんにも敷居の低い作り。だからこそ余所行きではないプリパラの基本的なエッセンスで出来ているのでファンの間で 「こういうのでいいんだよ!」という評価が多いのも納得。
2つの基本的なエッセンスのうちの一つ「アイドル達のパフォーマンスの可愛さ」はTVシリーズで既に十分に確立されている物が新衣装・新パフォーマンスで スクリーンサイズで展開されているのを見るだけで至福。前の映画の時にも言ったけど、あの情報量の多いドレスはスクリーンでも映えるわー。
そしてもう一つ「話の進め方がどうかしている」も健在w のっけから場面展開の仕方とかどうかしてる。そしてこちらに「お前ら真面目にやれ」と思わず突っ込ませてしまう、しれっと入れる下らないギャグ。やたらと パ行が入る地名をこれでもかと詰め込む所とか、めが兄ぃやめが姉ぇの言動とか。
今回の映画でTV版に無かった要素としては冒頭でも「54周年記念作品」とクレジットされる(これもまた突っ込ませポイントだ)「タツノコプロ」要素。エ ンドクレジット見て驚愕した「メカデザイン:大河原邦男」御大の起用でタイムボカンシリーズ的エッセンスが追加注入されている。
個人的に一番ツボだったのがゲスト声優のデヴィ・スカルノ夫人。この人の存在感がプリパラの「どうかしている」世界観にまさかの奇跡的マッチングがなされていた。「プランスパン!プランスパン!プランスパーン!」ってデヴィ夫人が叫ぶ所なんか マジで噴き出しちゃったよw
終わり方(エンドクレジットの前)なんかも「みんなで、せーの『かしこま!』」ってスパッと終わる感じなんて、正に「プリパラ映画の終わり方なんてこうい うのでいいんだよ!」だよな。



最初に言った通りお絵描きする余裕が無かったのですよ。先月の2月22日の猫の日にみくにゃん誕生日絵を描いたのでそれだけ貼っておきます。

木曜日のみくにゃん


仕事忙しいのがまだ終わりが見えてないので次はいつになることやら…。



(画・文 P.I.L.)

戻る