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 2015年 6月
6月29日(月)
しれっと3週間休んでおりました。先週っつーかもう先々週になるの か、21日の日曜日がさ、地元のコスROMイベントに行ってて(一般だけど)絵日記書けなかったという。
(んで先日の日曜日は昼寝してたら起きたら夜の8時半だった…)

映画日記、3週間前っつったらアレですよ。
ラブライブ! The School Idle Movie」。
アイマスやアイカツやプリパラといった先行作品に比べて一番「アイドル映画」 らしかった気がした。良い意味で整合性より勢いを採っている部分があるってのと、「スクールアイドル」というコンセプトゆえに他のアイドルアニメ映画で表 現できなかった部分があるってので。
勢いって点では何かのギミックやエクスキューズ無く突然ミュージカルシーンに突入して何事も無かったように戻ってくる一連の場面とか、あと映画オリジナル キャラに対してくどくど説明を入れない部分。全部が全部腑に落ちるようにしなくてもいいのだ!って勢いがアイドル映画っぽい。
このミュージカル部分が良くて(特に芝居的な面)、NYを舞台にすることによってゴージャス感を付与するアイデアは上手いと思ったし、別の場面で元祖アイ ドル映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」のエッセンスが入ってたのは、その手があったか!と思わず膝を打った。
そして「スクールアイドル」という「終わりがある存在」故に、「その輝きがいつまでも続く物ではない刹那的な物」というアイドルの重大な構成要 素を内包しているってのが他のアイドルアニメ映画には描写できなかった「アイドル感」 を出すことが出来た要因になっているのでは。
その限りある命であるμ'sに対してそれまでの軌跡を祝福し、旅立ちを皆(観客、登場人物、そして現在と未来を含めた「スクールアイドル」という存在全 て)で見送る祝祭となっていたのが今回の映画だった。映画そのものがμ'sに対する トリビュート。こんなん泣くだろ(個人的には、終盤の方で、あれ?この感覚どこかで最近味わったぞ? と思って、あ、これ「ワイルド・スピード SKY MISSION」だ! って気付いた瞬間に涙が出てきたというw)。
だから一番最後は個人的には蛇足っつーかちょい違うかなって感じはしたんだけど(9人でケリを付けるには別のステージがあったのでは?)、メンバーの名前 が織り込まれた歌詞を聴いてたらもうそんなのもどうでもよくなっちゃった。見事なスワンソングでございます。
勿論、観客が見たいと思っている物を見せてくれるサービス的な面でも抜かり無し。イチャイチャとかメンバーそれぞれにキメ顔が用意されてるし、皆が愛した あの顔、あの行動もバッチリ。個人的にはちょいデフォルメきつ過ぎて性格破綻してないか?と思わないでもなかったがw ただワシワシが無かったのは許さん。



映画観た後、ラブライブ絵描きたくなってにこにーパイセン描いた。



ラブライブの翌日は「海街diary」。
「そして父になる」の是枝裕和監督が吉田秋生の人気コミックを映画化した作品。観たら良いんだろうなあってのは分かってるんだけど強烈な引きがある訳でも ないし…でも観たらやっぱり良かった。クラシカルな風格を携えてるんだけど要所要所でハッとするフレッシュな瞬間も。
鎌倉の街を流れる時の中で、腹違いの妹を迎え入れた姉妹が父や母といった存在も含め家族を肯定し自分の居場所を確かめていく様を、口調や呼称の微妙な変 化、さりげない表情や視線や仕草で丁寧に紡ぎあげていく。ちゃんと描写していればモ ノローグによる補完説明などいらないのだ。
非常に丁寧に繊細に描写を積み重ねてるのに、と言うか積み重ねてるからこそ出てくる凄み。っつってもこちらにプレッシャーをかけてくるような感じではなく 気が付いたら心の防御を崩されてるような合気道の達人のような凄みっつーか。だから面持ちは非常に穏やかなんだけど所々で心を揺さぶられる。
そもそも、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの4姉妹の暮らしを眺めているだ けでも至福の時間になるのは必至なわけで。どの組み合わせでも絵になるし、是枝作品らしい自然な台詞のやり取りが存在感を更に魅力的な物に していて、その関係性の緩やかな変化をいつまでも堪能していたいと思わせる。
4姉妹と共にこの映画のもう一つの主役(つかタイトルロールだしな)となっている鎌倉の街の描写の素晴らしさも言わずもがな。誰もが強く印象に残る桜のト ンネルの場面や突然挿入されてハッとする空と海、そして4姉妹が暮らす一軒家。映画内での時の積み重ねを受け止める器として素晴らしい。
4姉妹は皆素敵なんだけど、特に腹違いの四女役の広瀬すずが魅力的過ぎる。 この映画、広瀬すずのプロモーションフィルムなんじゃないかってくらい。前述の桜のトンネルで見せる表情とか、学校の教室で窓から入る風に髪がなびく様と か、この瞬間にしかない輝きがばっちりフィルムに焼き付いている。
あと、この映画、フード映画としても素晴らしい。しらす、ポテトサラダ、ちくわ入りカレー、梅酒…。単においしそうというだけでなくその食べ方でキャラク ターを表し、また食べ物自体を人の絆を説明するアイテムとして使用している辺りただものではない。



先々週は異常なまでの前評判の高さから今年の本命の1本だった「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。 ベストの環境で堪能してやろうと、近所のシネコンではなく街に出てIMAX3D字幕版で観てきました。
はい、今年の1位来ました! 「体感せよ」っていう言い回しももう陳腐になってしまったんだけど、やはりそう言わざるを得ない。これは映画なんて代物ではなくてジョージ・ミラーという稀代の化け物が生み出したエネルギーの塊としか言いよう が無い。
ストーリーは至ってシンプル。「砂漠を行って帰ってくる」と11文字 で事足りる。マッドマックス2のクライマックス場面だけと言っていい。でも引き伸ばしではなく、マッドマックス2のクライマックス以上のテンションを落と すことなく2時間フルで突っ走りきってしまう強靭な心肺能力を有している。
画面内にぶち込められた圧倒的な情報量によって、言葉による説明無しに我々観客はその世界の構造、武力均衡、信仰、メンタリティといった物を肌で直接感じ 取ることが出来る。画面に映るもの一つ一つにちゃんと意味があるのだ。正直ロード・オブ・ザ・リング級の世界構築力と言っていい。
マックスが過去に負ったらしいトラウマが度々幻想としてフラッシュバックして苦しめる描写がある。そのトラウマを説明し主人公がそれに対になる行動によっ て乗り越えることでトラウマを克服する、という形にするのが「良き映画」だと思ってきた。しかしその要素を切り捨ててるのだ!邪魔だから!
だが単なるアクションバカではなくてちゃんとドラマを背負っている。女性達が男性支 配から蜂起する物語であり、若者が盲目的な信仰から解き放たれ自らの 生き様を見つけていく物語である(「俺を見ろ!」)。マックスはそれらの人々の水先案内人となってハンドルを握りアクセルを踏む。これがド ラマと言わず何と!?
フリークス偏愛を始め個々の描写が容赦ない(搾乳機を装着して母乳を搾り取るってエロ漫画でしか見た事無えよ!)。日和った部分が無いため、次に誰が死ぬ かという緊張感に常に満ちていて非情な世界がアトラクションとなるのを防いでいる。んだけど、アクションやメカデザインは極上のアトラクション!



んで翌週には更にマッドマックス分を補充すべく、近所のシネコンで4DX版を鑑賞。んでこれまたサイコーだな! もう「マッドマックス・ザ・ライド」ってアトラクションだこれ。テーマパークの人気ラ イド系アトラクションは2〜3時間並んで所要時間5分とかだが、これは待ち時間なしで2時間たっぷり楽しめる!
パシフィック・リムもそうだったけど、エンジンの振動が座席に直接伝わってくる4DXは乗り物系と非常に相性が良い! 座席に振動を感じながら顔に風を受 けてると一緒にウォータンクに乗っているようだ!
もちろん激しい動きも抜かりはなく。最初のインターセプターの横転でもう座席から放り出されるかと思ったぜ! あと座席の背もたれの耳元から空気が出るギ ミック大活躍。車のフロントにくくりつけられてるマックスの耳元を槍が掠める瞬間、耳元を空気でプシュッとやられてマジ臨場感最高! 耳元空気は銃撃を受 ける時もプシュプシュやってくるし、火炎放射器で焼かれる時もボボボボボと空気を吹きかけてくるし、サイコーか。
あと吹替版だったけど、台詞が極端に少ないのでEXILEの人も殆ど気にならなかったよ。武器将軍が千葉繁だったのでプラマイでプラス。

マッドマックス観た後、パンフ見ながら(このパンフも凄い充実している。エクスペンダブルズシリーズ級)、マックス兄さんとフュリオサ姐さんをボールペン でガリガリと模写してたりした。



マッドマックスIMAX版を観た日、そのまま歩いて別の映画館へ移動して「グ ローリー/明日への行進」。
没後50年近く経つのに実は初となるらしいマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師を主人公とした長編劇映画。やっぱ初なので変な捻り無しで正攻法でキ ング牧師と公民権運動を正面から描いていて、良い意味で教科書的で面白いし、ためになるし、素直に感動する。
つってもダラダラとキング牧師の功績を並べるのではなく、1965年の3度に渡るアラバマ州セルマの行進(映画の原題は「SELMA」)に絞って描くこと によって、何を求めどう打ちのめされどう戦いど う勝利を収めたか、というキング牧師の戦いの要点を無駄なく的確に伝えることが出来ている。
俺みたいなぼんやりとした「ノーベル平和賞も受賞した偉い人」程度の認識でも、キング牧師の何が人を惹きつけていくのかという人間としての彼の魅力を十二 分に受け取ることが出来ましたよ。あと運動の戦略的な所も見せていく所も面白かった。ジョンソン大統領とのヒリヒリする駆け引きとかスリリング!
血の日曜日事件の再現とかゾクッとするんだけど、現在オバマが大統領だけどたった50年前がこうだったってのは衝撃的だし、最後に流れる主題歌で2015 年になってもまだ『いつの日か』と歌ってるという事実が、この問題が まだまだ終わっておらず、むしろ現在とリンクしてるってのがもうね。
あとメインキャラ以外のちょっとしか出番が無いような役でも、キューバ・グッディング・Jr.とかマーティン・シーンとかジョバンニ・リビシとかディラ ン・ベイカーとか名のある俳優が出てて、ハリウッド中が待望してた企画だったんだなぁ、なんて思ったりもしました。



先日の週末日曜日はマッドマックス4DX版だったんですが、土曜日は街に出て「ラブ&ピース」。
怒涛の公開ラッシュが続く園子温監督の新作。予告編見た時点では「何だこの映画!?」って感じだったのだが、本編見ても「何だこの映画!?」だったw つっても難解とか訳が分からないとかじゃなくて、異形なんだけど分かり易いエンターテイメントになっているという。
ロックスターの栄枯盛衰とか、捨てられたオモチャ達が繰り広げるファンタジーとか、怪獣ディザスターとか、各要素は分かり易い王道的と言っていい展開なん だけど、普通絶対に一緒になる事が無いそれらの要素が悪魔合体しているために今まで観た事が無い様相を呈してしまっている。
そんな個性の主張が激しい各要素を力技でまとめ上げているのが、それら以上に一番主張が強い主演の長谷川博己の圧倒的怪演。普通にしてる場面が殆ど無えw 完全なオーバーアクトなんだけど、最初主演に想定されていたのが忌野清志郎ってんだから、これくらいやらないとこの映画の背骨にはなれないよな。
各要素で言えば、西田敏行が担当するファンタジーパートのオチの付け方も綺麗なんだけど、怪獣ディザスター部分が想像以上に気合が入っていた本格的な物 だった。ミニチュアとCGを効果的に融合させて新宿大破壊を描いていて、特撮ファンも納得の仕上がりなのではないだろうか?
出てくる怪獣がアレなんだけど、特撮は非常にしっかりしてるので、逆にゴーストバスターズのマシュマロマン的な可笑しみが出てる。あとキャスティングの方 は麻生久美子が全然美人に見えないように撮ってるのは凄いなw あとファンタジーパートの声優選びもちゃんと声の芝居出来る人選んでるし。



久々の漫画はプリンセスプリキュア。トワイライトさんが味方になったらこうなるんじゃないか予想漫画。



先週のプリキュア放送前に描いたのでトワさんの髪型が変わるなんて知らなかったんだよ!


6月9日(火)
最初に前回の日記で載せそこなってた絵。
つか前回の日記描いた時には絵描けてたんだけど、もう3枚載せてたし、次回用にストックしておこうという姑息な考えで残しておいたら、時事ネタなのにすっ かり時機を逸してしまった絵。
という訳でキスの日(5月23日)に描いた絵。

majiでkissする5秒前


初めてラブライカ描いた。

映画日記(前編)。
先々週の月曜日、通院の為仕事を休んだので、病院の後、映画館に行って上映が終わりそうだった「神 の一手」を。
裏社会の賭け碁の世界を描いた韓国映画。これが超絶面白かった! ノ リは完全に麻雀劇画の世界。正に囲碁・アンド・ヴァイオレンス! 囲碁自体は真面目に打ちながらも、シチュエーションなど様々な工夫を凝らすことによって地味さとは程遠い極上エンターテイメントに仕上げている。
単に碁を打つのではなく、「イカサマ」有りっつーか、実際に打つ人とは別にプロが碁盤を何らかの形でモニタリングして(隠しカメラとか)打つ手をこっそり 指示する、という手法が常套手段となっている世界を描いていて(何故か代打ちはご法度みたいだ)、この設定により新たなスリルが生まれている。
バレたら負けになるので(勿論タダでは済まない)、如何にバレずにイカサマを仕込むかというハラハラドキドキもあるし、演技力が要求される打ち手、バック で指示を出す囲碁の達人、サマを仕込むエンジニアとチーム物の面白さもあって、これが敵味方両方揃い、全員キャラが立ちまくって魅力的なんだよ!
路上で碁を打つ盲目の老達人とか、中国から連れてこられた天才孤児とか、突然引退した女性チャンピオン、義手のエンジニア、ナイフの扱いに長けた最凶のヤ クザ、チンピラ、お調子者…そして、それら人間模様の中で、殺された兄の敵を取るべく復讐の鬼と化した元プロ棋士の主人公。ヒョー!
そして囲碁以上にモノを言う腕力!囲碁での決着が怪しくなると拳での勝負に移行する武闘派の世界!主人公が序盤、刑務所でひたすら体を鍛えるのもこのため だった!棋力勝負を基本としながらもとんでもないシチュエーションで腕力勝負も勃発するその様は囲碁版ハチワンダーバーと言っていいケレン味。
単にキャラ先行のトンデモ映画でもなくてシナリオも良いんだよ。かつて自分を嵌めた悪人たちを一人一人始末していくキル・ビル的な劇画チックの全体のス トーリーもいいんだけど、例えば目隠し碁のエピソードの配置具合とか、かつてお互いを知らずに対局してた2人の男女が惹かれあう展開とかもな。



「神の一手」、この後近所のシネコンで公開が始まった。なんだよ。知ってたらそっちで観たのにー(安いし、ポイントつくし)。一緒にやる「群盗」は観てな かったのでそっちは観よう。

先々週の週末は土曜に港まで出て「ピッチ・パーフェクト」。
楽しかったよ。大学アカペラ部の世界を描いた音楽エンターテイメント。クセの強いはみ出し者集団が活動を通してやがて結束していき逆にそれぞれの個性を発 揮していくことで輝きを増していく、という例のアレですよ! つーても米コメディらしいアクの強い笑いもしっかり。
衝撃のタイトル前映像のようにシモのネタもガッツリ(個人的には序盤の乳輪ネタが最高過ぎた!)。でも女性チームを舞台にしてるのでどぎつさ控えめでカ ラッと笑えるレベル。各女優のコメディエンヌとしての資質の高さも特筆モノ。特に皆大好きにならざるを得ないレベル・ウィルソンとかな。
音楽的にも面白い。アカペラっつっても単なるコーラスじゃなくて、ベース音、パーカッション音も肉声を使って、集団の振付けまで込みの総合パフォーマンス となっている。んで、伝統に囚われて古臭い曲とアレンジでやっている部をDJ志望だった主人公が変えていくってのが分かり易くて現代的。
一大ムーブメントになったカップを使ったパフォーマンスの場面では主人公の歌の上手さだけでなくアレンジ力も持っていることが提示されたりとか、自作ミッ クスを作り続けていた主人公のマッシュアップ力が生かされたりとか、クライマックスの「選曲で想いを伝える」ってDJ的行為とか、上手いわあ。
あと音楽パフォーマンスで良かったのが中盤の即興アカペラバトルの場面。お題に沿った(「80年代女性シンガーの曲」とか)曲を披露していくんだけど、歌 詞に出て来た言葉と同じ言葉で繋げられたら別の曲で割り込みできるってルールで、引き出しの多さと反射神経が要求される緊迫のバトルと化す。
ここで主人公が相手の曲に対して、ブラックストリートの全米No.1ヒット"No Diggity"のドクター・ドレーのラップパートで切り込んでいく瞬間が本当にスリリングでドキッとした。でも新旧合わせてヒット曲満載だけど洋楽知ら なくてもアカペラアレンジの楽しさだけで映画全編十分楽しめる。



この後、家に帰ってから「ピッチ・パーフェクト」の劇中、重要な役割を果たしていた映画「ブレックファスト・クラブ」をYouTubeのレンタルで見る。 青春映画の金字塔なんでいつか見たいと思っていたんだけどね。このタイミングでようやく。

日曜日、街に出て「ジェームス・ブラウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜」を観ようと思ってたのに劇場に行ったらなんと満席。そこで急遽予定を変更して「サンドラの週末」。
会社から突然解雇を言い渡された主人公。復職の条件は16人いる同僚の過半数がボーナスを諦める事。主人公は週末の2日間、同僚を訪ね回って説得を試み る…。奔走する主人公を通して、人と人とが実際に顔を合わせることによって生まれる何か、が描かれていた。
非英語映画ながら今年のアカデミー賞主演女優賞にもノミネートされたマリオン・コティアールがやっぱ良い。強い女性ではなく、終始メソメソしてるし若干メ ンヘラ風味も入ってるヒロインを、スターオーラを消し去って繊細な熱演。魅力的過ぎたら皆復職を願っちゃうもんなw やっぱ上手い女優だ。
ドキュメンタリー映画的な、余分な装飾を削ぎ取った演出で、観客をヒロインにしっかり寄り添わせている。例えば音楽の排除とか。劇伴によって観客の感情を 誘導したりしない。そしてふと庭先の虫の声が耳に入ってきたりした時に観客もヒロインと同じ世界の住人である感覚が生まれてくる。
同僚を訪ねまわるロードムービー感。そして月曜日同僚たちが勢揃いする事で図らずも生まれたオールスター感(知らない役者ばかりなんだけどw)。投票の結 果、そこからの提示、ヒロインの選択…という等身大のドラマ感。地味だけど結構バラエティに富んでて平坦じゃないんだよね。
そして落ち込んだり、気を持ちなおしたりと一喜一憂を繰り返した繰り返していたヒロインが最後の最後に見せる「勝利の表情」。世の中に無駄な行動なんて無いんだという勇気ももらえるし、世知 辛い話なんだけど非常に爽快な後味。「紙の月」の宮沢りえを思い起こしたりも。
あとどうしてもマリオン・コティアールのブラ紐丸見えが印象に残って しまうが、これはもう仕方ないよね?



先週末、金曜の夜仕事帰りにレイトで前週観損ねていた「ジェームス・ブラ ウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜」。
伝記映画としても音楽映画としても『ジェームス・ブラウン』という特濃素材に よってガツンとくる濃い味の作品に仕上がった! 破天荒すぎる人生と強烈なファンクミュージックのつるべ打ちが楽しすぎて終始ニッコニコでした。
最大の勝因は何と言っても主演のチャドウィック・ボーズマン。JBに完全になり切って(喋り方とか超似てる!)、その圧倒的パフォーマンスを完全に再現で きているからこそ(あの独特のステップや開脚も完コピ!)、JB本人の凄さというのを知らない人にも100%伝えることに成功している。
そしてJBの音楽自体が凄いのも当然だが、その音楽描写にもこだわりがある。ホテルでの練習の場面でファンクミュージックに大切な物としてやたらと一拍目 に拘るやりとりを長めにやってたりとか。逆に幼少期の回想シーンに突然"Super Bad"のイントロを持ってくるアバンギャルドな使い方も。
実は芯となってるのがJBとボビー・バードのブロマンスなんだよね。 JBの身元を引き受けながらその才能を認め惚れこみ自らはサポート役に回っていき、(良い意味でも悪い意味でも)帝王となっていくJBに陰から寄り添って いくボビーとの関係性の変遷を描いた映画。ゲンドウと冬月みたいつーか
JBの人生を60年代から70年代前半に渡る全盛期を中心にして幼少期から晩年まで網羅し、どの時期にどんなイノヴェイティヴな事を成し遂げてきたのかを 分かり易く押さえつつ、当時当時の面白エピソードも満載(警察とのカーチェイスのエピソードも入ってる!)していて理想的な伝記映画ではないかと。



映画を観に行くついでっつーか、映画の方がついでだったんだけど、金曜の夜にクラブサーキットイベントSAKAE SP-RINGのパスの事前引換えに行ってたんだよね。
ってんで今年も毎年恒例SAKAE SP-RINGに行ってきましてん。 毎回の俺ルールは、
@体力的な都合で土曜日のみの参加。その代り土曜はフルで楽しもう
A行列で時間を潰してしまうくらいならどんどん知らないアーティストを見よう
B街を楽しむイベントでもあるので積極的に外食する
といった感じ。

土曜の神事、プリパラ視聴の後、家を出て栄へ。パスは前日に引き換えてるので直接会場へ、っつっても今回は全くのノープラン。特に深い理由はなく矢場町・ 大須方面から 攻めてみようかなと矢場町へ。まずは腹ごしらえだってんで味仙へ。実は長年名古屋に住んでて味仙に入ったのは初めてだったりする。まるで観光客かのように 台湾ラーメン食べてみました。辛いな。
初動は、ガールズロックンロールバンドかあ、ってんで、RAD HALLでDrop's
ステージ上での立ち振舞いが(特にVo.の子)何の衒いも無くロックンローラー然としてて激しく萌えた。MCが苦手そうなのも含めてw
続けて近くのLive Hall M.I.Dでがんばれ!Victory
これは今月のbounce(タワレコ発行のフリーペーパー)で名前を見たなあとかそんな理由。にしてもグッドウィルの地下ってライブスペースになってたの ね。以前メイドカフェじゃなかったっけか。曲自体は真っ当なパワーポップながら各キャラをアイドル的な押し出しをして尚且つ全体に「野球」というコンセプ トを一個乗っけてて面白かった。
移動がめんどくさかったのでそのままLive Hall M.I.Dに残って鳴ル銅 鑼
ソリッドで怪しげなロックで良かったです。にしてもMCの芸人ノリつかオモシロ大学生ノリは何だったんだw
CLUB QUATTROやDIAMOND HALLは行列必至なので毎年スルーしてたんですが、公式Twitterの情報見てたらクアトロ入場規制がかかってないってんでPARCO内のクアトロ 行ってみる。あ、本当だ並ばず入れるや。しかし時間が中途半端だったんでPARCOのレストラン街でパンケーキ食べて時間調整。パンケーキ甘かった…。
ってんで4組目はCLUB QUATTROでShiggy Jr.
ダンスミュージックやシティポップの要素もありつつキュートな歌声でフロアを沸かせていて楽しかったよ。
クアトロ出たら入場待ちの列がPARCOの4階まで伸びてた(クアトロは8階)。こりゃ二度と入れねえな(実際はそうでもなかったみたいなのだが、結局こ の日クアトロには戻らなかった)。
大須に戻って博多うどんを食べた後(やわらかくてもちもちで好きなんよ)、またもやLive Hall M.I.D。もう栄や新栄方面へ行くのはしんどいから残りはここいらで過ごそう。
という訳で5組目、グッバイフジヤマ
テンポの良い、人懐っこい曲とこれまた人懐っこいキャラで、初見の客が多い中でもコール&レスポンスバッチリなアットホームな雰囲気を作り上げて いて楽しかったよ。
この後また一服。名古屋では有名な喫茶店チェーン、コンパルでアイスコーヒー。
そしてまたまたLive Hall M.I.Dに戻ってラスト2組を連続で。
まずは踊る!ディスコ室町
ファンクバンドと聞いて。前日ジェームス・ブラウンの映画観てファンクモードになってたしな。キレッキレのライブパフォーマンスに踊らされて汗かいた。 ファンクミュージックで身体動かすの楽しいねー。
そして締めは岡崎体育
初めて見たけど「面白テクノ」の系譜の人だったー! かなりネタ度高くて面白かった。ミュージシャンのライブというよりはピン芸人のネタ見せという要素が強かったw
その後金山駅のロッテリアで軽くハンバーガー食べて帰ったのでした。

という訳で今年のサカスプは、

@台湾ラーメン(味仙)
ADrop'sRAD HALL)
Bがんばれ!Victory(Live Hall M.I.D)
C鳴ル銅鑼(Live Hall M.I.D)
Dパンケーキ(YOSHIMI)
E
Shiggy Jr.CLUB QUATTRO)
F博多うどん(木村屋)
Gグッバイフジヤマ
Live Hall M.I.D)
Hアイ スコーヒー(コンパル)
I
踊る!ディスコ室町Live Hall M.I.D)
J岡崎体育Live Hall M.I.D)

というラインナップでした。
初見・初聴のアーティストばっかだったけど、どれも楽しかったよ。

映画日記(後編)
翌日は日曜の神事、プリキュア視聴の後、近所のシネコンで映画のハシゴ。まずは「トゥモローランド」。
今まで見た事無かった光景、見たいと思っていた光景を見せてくれるという映画の醍醐味に溢れた作品でした。全編に渡って様々な映像的アイデアがてんこ盛り で(もう本編始まる前のディズニーのロゴからしてオッ!となる)一瞬も飽きさせる暇無く最初から最後まで突っ走るジェットコースタームービー。やっぱブ ラッド・バード凄え。
やっぱ、もう一つの主役とも言うべきトゥモローランドのレトロフューチャー感が堪らない。現在の延長上としてデザインされた未来社会ではなく、昔の人が夢 想していた未来社会。序盤、少年中が落下中に雲の切れ間から見せる所とか、ヒロインが初めて訪れた時の長回しとか、見せ方も非常に上手いんだ。
あと予告編やCMで伝わってないのがアクションの良さ。特にジョージ・クルーニーの隠れ家で展開されるアンドロイド集団(ディズニー色男キャラ的なニカッ とした笑顔もいい味w)との攻防は矢継ぎ早に展開されるガジェットとの組み合わせによって超フレッシュで面白いシークエンスになってる。
テーマ的には「インターステラー」にも通じる「科学の発展が人類を幸せにする筈だったのに」というアレ。そして、危機を救うのは特別な才能よりもまずは 「夢を捨てない強い意志」。ヒロインだけが持っていたその意志が広がっていくラストはストレートで衒いが無い分、結構グッと来ちゃったよ。
あと少女アンドロイドが良いキャラ!自動車並みに速く走れて戦ったらめちゃめちゃ強くてってアラレちゃんなんだけど、クールで物言いはキツくて、でも実は 一番希望にすがりついてて…とミステリアスに登場しながらどんどん人間的魅力が増していくのがイイネ。切ないボーイ・ミーツ・ガール要素もあるし。



続けて近所のシネコンで期間限定上映の「群盗」。
朝鮮王朝末期を舞台に義賊と悪徳武官の対決を描いた韓国時代劇。ながらノリは完全に西部劇。義賊達が荒野を馬で疾走するタイトルロールとか、あと何より全 編に渡って音楽がウェスタン。ウェスタンのノリにアジアのアクションを融合した正に「アクション活劇」と呼ぶにふさわしい娯楽作。
義賊側、主人公の「と畜人」を始め「頭領」「坊主」「戦略士」「怪力」「弓撃手」「瞬殺者」とキャラの立った面々が計画を組みそれぞれの得意分野を生かし て悪を討つ、ケイパー物としての面白さがある。二丁拳銃の代わりに2本の肉斬包丁を使う主人公他、弓や鉄球など武器と戦い方によるキャラ立ても。
そして悪の側の主人公の武官が、圧倒的な強さ、圧倒的な悪さ、圧倒的な美しさを誇ったチート的なキャラでたった一人で義賊全員分に釣り合う存在感を放って いる。複雑な出自によって歪んでしまった経緯的な部分とか、官ではなく官を利用して私腹を肥やす民という立ち位置も面白い。
これでもかという民衆に対する搾取ぶりとか、悪の部分をガッツリやってるので最後に勧善懲悪のカタルシスがあるんだけど、余りにも強すぎて倒せるのかコ レ?って部分を、ああ、こういう決着を付け方か、という悪の綻びを作って罪を憎んで人を憎まずという所に落とし込むバランス感覚が秀逸。使用武器によって デザインされたワイヤーアクションも使った殺陣自体が良いのは勿論の事、中盤の雪の中の集団戦やラストの竹林での一騎打ち等舞台のお膳立てもバッチリで、
要は戦いが始まる前のキター!感の昂揚があるんだよねぇ。雪の中義賊集団が姿を現す場面とか、終盤のあの大型武器(ウェスタンと言えばのアレ)登場とか。



最後に査収絵。「わくわくろっこモーション」2巻(大沖)買ったんで、主人公の東灘ろっこさん描いた。JK!



さあ、次回は夏コミ当落発表スペシャル!
…と言いたい所ですが、申し込み締め切りに間に合わずという大ポカを しでかした為、不参加決定なのでありました。
そのせいもあってか最近漫画描いてないんだよなぁ。冬コミなんてあっという間なんだから描き溜めておかないといけないのに…。


(画・文 P.I.L.)

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