title

 
2015年 2月
2月22日(日)
またまた3週間振りとなってしまいました。
先週末はまたアレですよ。風邪ひいてずっと寝込んでいました。にしても去年から毎月のように風邪ひいて寝込んでるな。あと1回風邪ひくと1週間は寝込んで しまうのはアレか。老化か。

ってんで先々週は仕事から帰ってきたら薬飲んで寝るって生活を繰り返し、休みの日は一日中寝込むという生活を繰り返した結果…
夏コミの申し込み締め切りに間に合わず
という訳で夏コミ不参加決定でーす。何てこった!

ちゃんとカットも描いていたんですよ!? ほら↓



一応ラブライブで申し込むつもりだったんですよ。冬コミ落選のリベンジを果たすつもりだったのにまさかの申し込みすら出来なかったとは…。
漫画描くモチベーション下がるわあ。

んじゃここ3週間の映画日記。
2週間前の週末はまずは近所のシネコンで「ミュータント・タートルズ」。
前の映画版もTVアニメ版も見た事無くて今回初体験だったんだけど楽しかったよ。いかにもマイケル・ベイなド派手アクションだけど本人監督作のように詰め 込み過ぎて冗長になるような事無く、観てる間は何も考えずにスカッと楽しめる娯楽作でした。
「ミュータント」も「ニンジャ」も「タートルズ」も外見の感じで分かるけど、「ティーンエイジ」もちゃんと重要な要素だったんだね。他愛ないお喋りしまく りってのもそうだし、何より「いい子たち」感がビンビン伝わってきて愛おしい。師父に言われたとおりにちゃんとお仕置きを受ける所とかさあ。
キモはやっぱアクション。常人離れした身体能力を持つミュータント化した亀という素材はキャラとカメラを制約無しに縦横無尽に動かせ、ジェットコースター 的ライド感が気持ち良い。やり過ぎてちょっと何やってるか分かりづらくなる瞬間が無いでもないが、概ね視覚的快感を提供するのに成功している。
特に白眉なのが後半の雪山を滑走しながらのアクションシーン。山壁を猛スピードでカーチェイスしつつ、タートルズ達は生身で滑り降りながらアクションを行 い(タートルズにしか出来ないよな)、カメラも同時に併走しつつ右に左に回り込むこの一連のシークエンスだけでもこの映画を観る価値有り!
まあストーリーは単純なんですが(状況説明すら冒頭のナレーションで済ませる潔さ)、タートルズの成長が、巨大な敵を倒す事よりも、本心を曝け出して仲間 との絆を強めることによって成されるというのは、この映画がまずタートルズのパーソナリティー有りきという感じで非常に「正しい」という感じ。
自分は吹替版で観たんですけど、まあ所謂タレント吹替だったんですが、下手ではないんですが、やっぱ声の演技のレンジが声優に比べて狭いなあとは感じまし た。肝心のタートルズはプロなんで支障はそんなに無いですが。



同週末に街に出て「はじまりのうた」。
音楽映画の傑作「ONCE ダブリンの街角で」の監督の新作。これまた傑作音楽映画だった! 俺の好きな言葉に「音楽は世界を変えないが、何度でも人の心を救う」ってのがあるけど、人生のどんな場面にも寄り添ってくれる「音楽」という物への愛に溢 れたラブレターでした。
音楽へのラブレターであり、NYという街へのラブレター。音楽と街というのを描くことにより、初めて携帯プレイヤーで音楽を聴きながら街を歩いた時の、自 分がまるで映画の登場人物になったようなあの新鮮な感覚が思い起こされる(映画のような感覚を映画で思い起こされるってのも変なロジックだが)。
まず単純に楽曲のクオリティが高いし、それを表現する演者も良い。キーラ・ナイトレイの歌声は全く押しつけがましさが無くてとてもキュートだし(歌い上げ る系ではなくて、心を研ぎ澄まし、音の高みを探り当ててその一点に声を真っ直ぐ飛ばす、祐巳ちゃん歌唱なのが良いね)、彼氏役のマルーン5のアダム・レ ヴィーンは歌声の艶とか言わずもがな(演技初体験なのに芝居も堂に入ってる!)。映画観た後、即サントラ購入したぜ!
ラストの歌の名曲感とかも凄いのだが(今年のアカデミー賞歌曲賞ノミネート)、単に音楽だけでなく映画的仕掛けの部分も良くて、冒頭にライブシーン持って きて、後にそこに至る2方向の物語を語っていく構成とか、主人公が自分の頭の中だけに聴こえるアレンジの映画的見せ方とか、非常に上手い。
街と音楽の相乗効果によるワクワク感が心地良くて、NYの街角でゲリラ的にライブレコーディングしていく様子とか(実際に良い音が録れるのかとか野暮な ツッコミは無しで)、そのバンドメンバーを集めていく過程とか楽しいし、同じ音楽を共有しながら夜のNYの街をデートする場面とか素敵。
あと安易にラブロマンスに流されないのも好印象。マーク・ラファロとキーラ・ナイトレイの間に明らかに特別な感情が流れているんだけど、お互い内に留めて いる感じが良い。またこの二人が微妙な表情とか絶妙の間とかでそういう感情の機微をほのめかすのが上手いんだ。流石一流役者。
音楽ファン的にはアダム・レヴィーン以外にもモス・デフやシーロー・グリーンが出てるのもポイント。あと主人公はヒップホップレーベルを立ち上げて成功し た後ロックフィールドへ、ってリック・ルービンを思い起こしちゃった。外見は本人言う通りウェイン・コイン(フレーミング・リップス)だけど。
「ファック商業主義」「ファックオーバープロデュース」って側面はそこまでツッコむと面倒くさくなるので微笑ましく見守るポイントだろう。



先週末は風邪で寝込んでいたんだけど、日曜日ある程度体調が回復した所で「フォックスキャッチャー」。
96年、大企業の御曹司がレスリングの金メダリストを射殺した実際にあった事件の映画化。何だこの緊張感に溢れまくった映画! 前記のあらすじ知らなくても最初の場面からずっと破滅の予感しかしねえ。世界が常に薄暗い蛍光灯の下にあるような感触すら受ける。
静謐ながらも拭い切れない不安感をスクリーンにこびり付かせるのは演出の力もさることながら、皮膚から闇がにじみ出てしまっているようなスティーヴ・カレ ルとチャニング・テイタムの演技が素晴らしい。自らの光によって周りのその闇を更に暗く歪ませてしまうことになるマーク・ラファロの演技も勿論。
不遇な状況や出来た兄との比較といった構成要素の分かり易い闇を更に拗らせてドツボに嵌っていくチャニング・テイタムも熱演だが(自分の顔をボコボコと殴 るシーンの迫力!)、更にその先の領域へと足を踏み入れてしまったスティーヴ・カレルの闇の得体の知れなさは賞レースを席巻するのも納得。
空間にぽっかり空いた穴みたいな存在感を放ってるんだけど、例えばレクター博士やアントン・シガーのような人知を超えた絶対悪という存在でもないのが悩ま しい所で、理解できそうな足がかりを垣間見せて悲劇に原因を求めることが出来そうな雰囲気も出すんだけど、最後の最後で突き放すんだよな。
母親とのエピソード等から悲劇の原因をそこに求めるという「理解」にも、「理解できない」という「理解」に振り切らず、その行動のみを淡々と描写するから こその奥深さであり、怖さであり、またファニーさでもあり、観終わった後も心に引っかかり続ける棘のような感触を残すんだろうな。
演技的な事で言えば、精神的な物もさることながら肉体面でのアプローチも凄い。チャニング・テイタムとマーク・ラファロのレスリング選手としての身体のさ ばき方が素人目から見ても凄い。二人が何の打ち合わせも無く阿吽の呼吸であらゆる場所でパシパシと打ち込みをやる場面とか。



その後地元のコスROMイベント行ったけど会場の熱気にヤラれて30分ほどで出てきましたとさ。フォックスキャッチャーでも体力削られてたからなあ。

この週末は街に出て「きっと、星のせいじゃな い。
若い男女の難病恋愛モノなんだけど、設定から感じられるようなヤダみは無くて、感動的なんだけど感傷的じゃないというのが良いね! 限りある命だから精一杯生きる!ってのはよくあるけど、精一杯生きる=周りに迷惑をかけるってのが少なくないからさあ。
勿論、限りある命ってのが重要な要素ではあるんだけど、主人公達がそれを盾に理解や同情を求めるって図式じゃなくて、若者らしく人生(長い短いに関係無 く)の中で「気付き」を得ていく物語だってのが良い。だからこそ俺みたいなオッサンでも、自分の物語としてこの青春物語に没入していくことが出来る。
この手の恋愛映画のキモは主人公カップルが応援できる奴らかどうかって部分だと思うんだけど(男の俺からすると特に男の方な)、ここは文句なく合格。部屋 に「Vフォー・ヴェンデッタ」のポスター貼ってて、「エイリアン2」観て喜んでるような男、良いヤツに決まってんだろ。
趣味はともかく、2人の初キスのシーンでその場に居合わせた人達同様、思わず拍手して祝福したいと思わせる良いカップルなんだよ。そう思わせた時点でこの 映画は大勝利。個人を形作るのはその病歴じゃなくてあくまでもパーソナリティーって姿勢を徹底しているからこそ、良いカップルって言えるんだよ。
あと「死んだら終わり」じゃなくて、登場人物達が「死んだ後の残された人々の生」までちゃんと見据えている所が偉い。終盤、ヒロインが葬式の場面で弔辞を 読む場面の選択とか、感情を爆発させて面白さに寄るのではなく、あくまでも生を讃える姿勢を崩さないのが本当に良い。逆に泣く。
なんて書いてると優等生的で面白味が無いカップルのように思えちゃうかもしれないけど、男の方のヒロインの心に入り込んでいくある種の強引さは少女漫画的 王道さだし、ヒロインのここぞという所で啖呵を切る芯の強さとか、状況に対してシニカルになり過ぎない若さってのも眩しいのよ。



明日はアカデミー賞授賞式。ってんで毎年恒例、薔薇絵を賭けた主要部門予想勝負だよ。
ルールは主要6部門を予想して、5部門以上的中なら俺の勝ち。4部門的中で引き分け。3部門以下なら俺の負けで、負けた場合は罰ゲームとして薔薇絵を描く というもの(勝っても別に何もありません)。
では。

作品賞:「バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
監督賞:リチャード・リンクレイター(6才のボクが、大人になるまで。)
主演男優賞:マイケル・キートン(
バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡))
主演女優賞:ジュリアン・ムーア(アリスのままで)
助演男優賞:J・K・シモンズ(セッション)
助演女優賞:パトリシア・アークウェット(
6才のボクが、大人になる まで。)

って感じで。今年は難しい! 作品と監督が完全に「バードマン〜」と「6才のボク〜」の一騎打ち。製作・監督・俳優の各組合賞を制したのは「バードマン 〜」なんで本命はバードマンってことになるんだろうけど、「6才のボク〜」の去年の激賞っぷりは凄かったし、映画の成り立ち自体が奇跡的とも言える代物だ からバッサリ切り捨てられないんだよなぁ。ってんで分割して予想しました。最悪どちらか一つは当たるだろうというコスい考え。
んで主演男優賞も俳優組合賞を制したのはエディ・レッドメイン(博士と彼女のセオリー)なんだけど、ここは作品の強さとキャリアでマイケル・キートンに。
主演女優賞と助演男優賞は固い所で。助演女優賞は鉄板。だから作品・監督・主演男優で一つでも当たれば薔薇絵は回避できるはず。

ついでに全部門予想してみたよ。

脚本賞:グランド・ブダペスト・ホテル
脚色賞:イミテーション・ゲー エニグマと天才数学者の秘密
撮影賞:
バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)
編集賞:グランド・ブダペスト・ホテル
美術賞:グランド・ブダペスト・ホテル
衣装デザイン賞:グランド・ブダペスト・ホテル
作曲賞:グランド・ブダペスト・ホテル
主題歌賞:"Glory"(Selma)
メーキャップ&ヘアスタイリング賞:フォックスキャッチャー
録音賞:アメリカン・スナイパー
音響編集賞:アメリカン・スナイパー
視覚効果賞:インターステラー
外国語映画賞:イーダ(ポーランド)
長編アニメーション映画賞:ヒックとドラゴン2
短編アニメーション映画賞:ダム・キーパー
長編ドキュメンタリー映画賞:Citizenfour
短編ドキュメンタリー映画賞:White Earth
短編実写映画賞:The Phone Call

なんか「グランド・ブダペスト・ホテル」が多くなったな。あと短編系はもう勘です。
はてさてどうなることか。

最後に漫画。夏コミ、ラブライブで落選したのでラブライブ漫画描き溜めなくてよくなったんで、今回はデレマス漫画だよー。冬はデレマスで申し込む?




2月1日(日)
こないだ年が明けたと思ってたのにもう2月かぁ。もうそろそろ夏コ ミ申込みですよ。
夏コミ何で申し込もうかな。最近見てるアニメは、俺は幼女なんでプリキュア、アイカツ、プリパラの御三家は当然として、深夜アニメで見てるのはアイドルマ スターシンデレラガールズ。ゲームの方はサービス開始時はやってたんですが最近はとんとご無沙汰(10か月近くログインしてなかった。こないだログインし たらぷちでれらなんてのが増えてて面食らった)なんだけど、アニメは楽しいです。アニメ見て二次創作描きたくなるのは良いアニメ。下は3話見た後に描いた 小ネタ。

アナスタシアにお礼を言うちゃんみお


TVアニメでやっとちゃんみおの可愛さに気付きました。

話し戻すと、冬コミでラブライブで申し込んで落ちてるしなー。殆ど無いに等しいがストックあるのもコレだし。あと6月にラブライブ映画があるらしいんでラ ブライブかな。あ、先に言っておくけど、新刊2冊出せばいいじゃん、ってのは無しな
ってんでラブライブ漫画。

渋谷凛の人気に対抗する星空凛


結局デレマスネタ混じっちゃってるじゃねーか!

艦これアニメも見てるんだけど、こっちもゲームの方はご無沙汰しちゃってるんだよね。
ゲームは最近はお風呂がゲームタイム、つーか3DSで新・世界樹の迷宮2やってます。チョイ前までは通勤電車内もゲームタイムだったんだけど、今通勤電車 は読書タイムになってるのでゲームはお風呂のみ。」おかげで最近長風呂です。
ってんで今はゲームは3DSで世界樹の迷宮やってるだけで他のゲームやってないんだよねぇ。
そういや、甥っ子の誕生日プレゼントは以前は3DSソフトをせがまれたもんだけど、もう小学校高学年になるとスマホでソシャゲなので、iTunesカードとかGooglePlayカードとかせがまれますよ。

映画日記。
先週末は夜勤上がりな事もあって近所のシネコンで1本だけ「ANNIE アニー」。
有名ミュージカルの再映画化。元のミュージカルや映画は全く知らないんだけど、優等生的お行儀の良い作品かなと思ったら、これが完全にアメリカンコメディ 映画のラインで、とにかく「分かりやすく、楽しく」って方向性で楽しく観れました。
現代的にアップデートされてるっつーても、音的にはそうかもしれないけど、ミュージカル場面のバタバタした無駄な動きがガンガン入ってくる所が往年の ミュージカルっぺーって感じ。正確にはアニメのミュージカルっつーか、要は凄くカートゥーンっぽい。若干こじんまり感はあるんだけど。
キャラが徹底的にデフォルメされてマンガチックな演技をしているのもカートゥーン感に拍車をかける。ジェイミー・フォックスやキャメロン・ディアスの嫌な 奴演技っぷりとか。でも後半に行くに連れてシリアス寄りになっていくんだけど、ちゃんと役者達もそっちにシフト出来ていくんだよね。
特にキャメロン・ディアス、前半の落ちぶれババアっぷり(C+Cミュージックファクトリーの元メンバーという設定が最高!)を楽しげに演じている所も良い のだが、終盤、ある場面で一瞬でデレに陥落する(本当に一瞬)所のキュートさとか、流石キャメロン・ディアス。歌声も愛嬌あります。
天真爛漫な少女によって大人たちが自分が失っていたものを取り戻していき、少女自身も欠けていたものを手に入れることが出来た、という王道ストーリーは安 心以外の何物でもないし、後半明らかにされる主人公の秘密にもアッと驚かされたし(あの設定って元からあるの?)、物語的に不安感は無し。
あと本筋に関係ないお遊びで、劇中、主人公達が「トワイライト」のパチモンみたいな映画を観るシーンがあるんだけど、この中にミラ・クニスやアシュトン・ カッチャーやリアーナが出てきて面白かった。更に最後に「監督:クリストファー・ミラー&フィル・ロード」って出てきて、声出して笑っちゃったw



今週末。土曜日は近所のシネコンでハシゴ。1本目は「エ クソダス:神と王」。
元祖ビジュアル派、リドリー・スコットの面目躍如といった圧倒的な映像力によるリッチさもエッジさも併せ持った大作。歴史巨編というよりはもうヒャッハー 系ディザスタームービーだった。今作におけるディザスターは最も人間の手に負えない『神の怒り』という代物。
スケール感は超巨大。その広大なランドスケープを収める為にカメラは極限まで引き、正に神の視点となって塵のような存在となった人間たちが戦ったり死んで いったりする様子は不謹慎ながらやっぱワクワクしちゃうのよ。普段見れない光景を見せてくれるのが映画ならば今作は正しく映画。
モーゼを一人の人間として民の解放の為に戦う男として描写していくのかと思いきや、途中から神が出てきて「お前のやり方はチマチマし過ぎて何年かかるか分 からんから俺がやる」って言いだしてからの怒涛の展開がもう最高で、超、金のかかったボンクラ映画として見たらこの部分は最高。
ワニワニパニックから始まる天災のピタゴラスイッチ(超大規模版)のやり過ぎ感な!主人公のモーゼがドン引きするレベル。更にイナゴ→略奪→虐殺って展開 だけでお腹いっぱいなのに更にそこにとどめの一発を放つ所でブホッと噴き出しちゃったよw。ピタゴラスイッチでゴールの旗が立った瞬間だな。
神の奇跡とかで作内におけるリアルと非リアルの線引きがガタガタな部分があって、整合性が取れてないって非難する事も出来るんだけど、ボンクラ映画として 見ればその接合面のいびつさが愛おしい。顔中リアルな虫刺され痕を付けたままシリアスなドラマを続行する所とか愛おしいじゃないですか!
なので物語を楽しむとか、歴史的・宗教的考察とかよりも、狂った画を狂ったスケール感で見れる部分がある(さすがに全編そうはならなかったが)トンデモ系 として心構えした方が楽しめるかも。「ノア 約束の船」枠っつーか。



2本目は「ジョーカー・ゲーム」。
「SRサイタマノラッパー」シリーズの入江悠監督による和製スパイアクション。アクション的にはジェイソン・ボーン以降の路線を踏襲しつつ、全体的な雰囲 気は昔のプログラム・ピクチャー的で楽しかったよ。見せたい画のアイデアが次々に溢れてきて惜しげなく詰め込みましたという作り手の楽しさが伝わってくる 感じ。
クライマックス、逆にご都合主義展開に振り切ることによって全ての些細なツッコミを無効化してしまうってのは大胆ながらも正しい戦略だなあと思った。なの でリアルに囚われて縮こまるよりも伸び伸びと魅せる画作りに注力出来るので、カッコイイ人物を100%カッコ良く描ける優位性がある。
あと分かり易さを犠牲にしなくてもいいって優位性。例えばあんな記憶力を持った主人公が地図持って歩くのかよとかいうのも最後の導火線の前では吹き飛ん じゃうもんなw。かと言って大味な演出って訳でもなくきめ細かい部分もあって細部を引き締めてるので、どうでもいいよ感が出ない。
ラストに溢れるルパン感とか、これがルパンの幸せな実写化だったのかもという気も。終盤のフカキョンの不二子ちゃん感とかハンパねえもんなw シャープだけどある種の優雅さも持ち合わせてる亀梨君も素直にカッコ良かったし、軍服姿の伊勢谷友介は最終形態かってくらいの完璧さだし。
伊勢谷友介はスーツ姿も最強だけどな。同じくスーツ姿の小澤征悦との2ショットとか男の俺でも滾るわ。キャスティングに関しては外国人キャストでもう少し 名のある人がいたら完璧だった。そう考えると韓国映画「泣く男」のブライアン・ティーってラインは絶妙だったなぁ。あのクラスが1人でもいたら。



激戦 ハート・オブ・ファイト」。
総合格闘技を舞台にした人間ドラマを描いた香港映画。これは2010年代の「ロッキー」だ! 荻昌弘先生風に言えば「人生するかしないかの分かれ道で、す るを選んだ勇気ある人々の物語」。ラスト近くでは劇場内にオッサンたちのすすり泣きがこだましてたよ。
八百長が元で転落した元ボクシング王者、破産した心優しき元御曹司、事故で子供を失い心を病んだ若い母親、どん底にいる人々が人生で失った何かを取り戻す ためにもがき苦しみながら戦っていく。戦え!何を!?人生を!というストレートなテーマを正面から描いていて熱い。でもユーモアは忘れず。
人間ドラマの熱さも良いんだけど、肝心の総合格闘技のトレーニングシーン&試合シーンが凄いド迫力。主演の二人の体脂肪落としきった身体の作り方や立ち技 寝技含めた格闘家としての動きがマジハンパないし、寝技の攻防のシーンなんかは思わず見てるこちらも歯を食いしばってしまうほど。
ドラマの流れは典型的で、@どん底にいる人々が出会いにより浮上しはじめる→A何かあって再びどん底に叩き落される→Bでも今度は違うぜ再び這い上が る。って感じなんだけど、Aが容赦なさすぎるので、Bのアガり具合がヤバイ。最後の試合、始まる前のリングに上がった時点でウルウル来てた。
アガると言えば格闘ドラマ定番のトレーニングシーンもな。街中走ってシャドーする定番のアレはもちろん、ハイテクトレーニング機器に頼らず、大きなタイヤ 転がすとかブットい鎖をバーベル替わりとか石柱抱えて海辺を走るとかのナチュラル系のトレーニングがまたロッキーっぽいんだよ。それとラストシーンは完全 に「ロッキー3」だよな。
あとこの映画は主人公が同居してる母子と疑似家族を作り上げていく過程がドラマの大きな柱になってるんだけど、この子役の女の子が絶対的美少女って訳じゃ ないんだけど演技が良くて見ていて可愛い。泣大人相手に物怖じせず渡りあう少女キャラが好きなら絶対気に入る筈。



(画・文 P.I.L.)

戻る