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2014年 8月
8月23日(土)
昔の俺は言いました。「レポを書くまでがコミケです」
今の俺は言いました「それは勘弁してもらえませんか」
twitterの名前からスペースNo.を消すまでがコミケ、くらいにしてもらえませんかね。間借りです。
夏コミレポだよー。

0日目(8月14日)
コミケ前日。
仕事の方も1学期が終わって夏休みに入ってるのでこの日は夏コミ上京準備の日。
週末に描いてあったポップ絵をコンビニコピー機のネットプリントサービスを使ってA3用紙にプリント。今まで家のプリンタはA4サイズまでしかプリントアウト出来なかったので、A3だと見栄えが増すなぁ。
因みに今回のポップ絵はこんな感じだよ↓(サークル名無しバージョン)



そしてネットプリント使ってコピー本の原稿のプリントアウト、そしてそのままコピー、家帰って製本。今回は当日朝の会場じゃなくて予め自宅で製本だよ。

そして近所のホームセンターでコミケで使う小物を色々と。デオドラントボディペーパーとか、名札を首からぶら下げるケースとか、値札を立てるスタンドと か。ポップがA3になったのでポスター入れみたいなのも探してたんだけど、これは見つからなかったので、中学の時の卒業証書入れで代用する事にしました。


買い物の後は近所のシネコン行って、先週末台風で行けなかった「トランスフォーマー ロストエイジ」をコミケ上京前に済ませることに。
もうトランスフォーマーとしか言いようが無い映画でした。「道が2つあったら派手な方を選べ」とでもいうべきマイケル・ベイ節全開。魅力の部分は損なうこ となく増長させるが、映画的ツッコミ部分もそのままで深化の方には余り無関心。でもね、マイケル・ベイのトランスフォーマーだぞ!ロボットや車が大暴れす るのを観に行ってるに決まってんじゃねえか! 基本システムはそのままでエフェクトやステージに変化を加えた格闘ゲームの続編みたいなもので、例えば鉄拳にパズル要素とか入れるよりも、技を決めた時の 爽快感の追及に力を入れるべきで。
基本構成はそのまま過ぎっつーか、相変わらずクライマックスでトランスフォーマー達が戦ってる中、人間が何か大事なアイテムを持って右往左往するってのを やってるし、過剰なアクションのつるべ打ちで情報過多になっていき「あれ?今どうなってこの状況になってるんだっけ?」と迷子になるのもお約束。
ただ前作に比べるとアクションシーンは整理されてる印象。私みたいな素人には今までよりも敵味方のキャラ区別がつきやすかったし、味方内でもキャラ分けが 容易になった。。あとシリーズを重ねてきたことによる進化なのか、オートボット達の顔の演技が今までより表情豊かになった感じ。
あと今回上映時間が3時間近くあるんだけど、これ映画2本分のカロリーがあるよ!アメリカ編と中国編でそれぞれ1本分作れるだけのアクションを詰め込んで る。これ、中国市場を意識したマーケティング的な物が原因だと思われるけど。明らかに中国製品CMの意図がありそうな場面がたまにあるもんな。
ただ最終決戦がアメリカの都市じゃなくて中国の街ってのが、さっきの格闘ゲームのステージじゃないけどルックス的に新鮮な印象を与える。ここはビルの壁面 を利用した人間の方のアクションもアジア映画っぽくて新鮮。今回トランスフォーマーのアクションに人間が同時に混じってるのが多いのも新鮮。
視覚的見せ場を優先させるため命がフッと軽くなる瞬間が訪れるマイケル・ベイの悪趣味部分は今回も健在。派手な場面だけどこれ絶対人死んでるだろうとか、 ロボットだから容赦してないけどこれゴア描写だよねとか。序盤のロックダウンが手榴弾みたいなの使う場面は素でエッ!と驚いた。アイツ退場しちゃうんだ!って。

今回はサークル参加が1日目なので、久々の夜行バス上京(当日上京だと始発で出てもサークル入場ギリギリになっちゃう地方民)。
ってんで夜10時頃に家を出て夜行バスで東京に向かいました。

1日目(8月15日)
眠れたような眠れなかったような感じで東京駅着。つーてもまだ朝6時過ぎ。八重洲通りの24時間営業のマクドナルドで腹ごしらえ&時間潰し&スマホ充電&大便済まし。
サークル入場開始直後にビッグサイト入り。チラシを片付けて設営開始。今回は早めに入ったし、コピー本製本は終わってるしで余裕の朝。ただ誤算があるとし たら、既刊が増えすぎて(イベントの度に新刊が売切れず、既刊が1種類ずつ増えるからな)テーブルの上に並びきらなかったこと。慌てて売店で棚を買ってきて何とかディスプレイしました。


新刊2冊(艦これ本、ニャロメロン本)、既刊4冊(ドキプリ本、スマプリ本、スイプリ本、ハトプリ本)。

売り子のヨシーも到着し。近場に挨拶だけして準備万端。今回のウチのサークルのユニフォームって訳じゃないけど、2人ともバンキルポンラブやんTシャツで迎え撃ちますよー。


オッサン2人が寄り添ってスマホで自撮り、というはたから見ると異様な光景ですが気にしない。
そんなこんなで開場。いつものように開幕同時買い物に行くサークル主。今回はコスプレ広場方面には入らなかったよ。入口をチップするくらい。ただ1回中に 迷い込んじゃってなかなか抜けられず人混みの中を半泣きになりながら出口を探したりしてました。ひたすら写真を撮っていた数年前に比べて成長したなあ(退 化?)。
企業ブースはきららブースのアンソロ同人誌だけ目当てで何の下調べもせず何とかなるだろうと思って行きましたが…結論から言うと何とかなった。

帰ってきてみるとニャロメロンコピー本は開幕30分で完売したとのこと。ヨシーと交代で売り子しますが、艦これ地帯、人口密度高いなぁ。開場前はシャッ ターが開けば風が入り込んで少しは涼しくなるかなと思ってたんですが、人の壁がそれを阻む! 人口密度が減った一瞬だけ風が入り込むという感じ。
つーても人が多いからと言ってもウチの売り上げペースは相変わらず。にしても艦これ島なのに既刊のプリキュア本もはけていくのはありがたい限り。

毎回在庫を余らせるんで今回の新刊は発行部数の大幅下方修正を行ったんですが(具体的に言うと前回の半分w)、正午頃には残り十数部までに減っており、1 時頃には無事完売。やったー! 何年か振りの当日完売だよー。やっとウチのサークルの適正発行部数に辿り着いたという感じ。そうだよ。この程度でいいんだ よ。
ほぼ同時に既刊のスマプリ本が完売。やったー。こっちは1年8か月かかったがやったー。

3時頃にはこんな感じ。


ポスターの下に貼ってあるのは新刊完売の時に描いて貼ったまるゆ。


ウチのサークルまでお越し下さった皆様ありがとうございました。

ってんで3時頃から撤収作業開始。今回は閉会の拍手を聞かずに会場を後に出来るか、と思ったんですが、ゆうパックの行列が最大手過ぎて時間を取られ、結局タクシー列に並んでる時に閉会の拍手と相成りました。惜しかった(お前は何と戦ってるんだ)。

タクシーで新橋に移動。そしてコミケの打ち上げと言ったら焼肉と決まってるので近くの焼肉屋に入りました。向かいにフーターズがあったんですが、コミケの打ち上げは焼肉って決められているので仕方なく焼肉へ。入ってから気付いたんですが「俺のフレンチ」系列店だったのね。


いえーい! 焼肉ー!
美味かったです。人にゴチになる焼肉は美味かったです(コミケ打ち上げなのにサークル主の方が奢ってもらうというねじれ構造。俺がもっと稼げるサークル主だったら!)。

解散した後、いつもの上野のカプセルホテルへ。したら、このホテルが今月末に閉店するとのお知らせが。あらー。古いけど、安いし駅に近いのに盆も暮れも予約無しで飛び込みで泊まれる穴場的な宿だったのに。
ともかくチェックインしてカプセルの中で横になってウトウトして気付いたら夜中の1時半になっていた。どうしようもないのでそのまま寝なおして1日目終了。


2日目(8月16日)

一般入場の日は入場規制の取れる午後からゆっくりと、というのがセオリー・オブ・俺なので、この日の午前中は例年の如く「名古屋でまだ公開してない映画を東京で観るまつり」開催。ってんで渋谷で「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」を(名古屋だとこの日(8月16日)公開だった)。
アラバマ州の小さな町にあるサザン・ソウルの聖地的なレコーディングスタジオの歴史に光を当てた音楽ドキュメンタリー。ある野心的な音楽プロデューサーが 地元のミュージシャンたちと立ち上げたスタジオで生み出す音楽が世界を席巻していく様子を、当事者たちや有名ミュージシャンの膨大なインタビューと残され た当時の映像で振り返っていく。
同スタジオで生み出されたファンキーなサウンドが(ボノ曰く「スーパーマーケットの店員のような」)地元の白人男性たちによって作り出されていたこと(当 人たち曰く「スムースにする方法が分からなかった」w)、1人のアレンジャーがアレンジを決めてプレイヤーが楽譜通りに演奏するのではなく、スタジオ ミュージシャン達がそれぞれアイデアを持ち寄って曲を作り上げていたこと、そして公民権運動は始まっていたものの人種差別が根強かった米南部で人種関係な く平等な立場で音楽に取り組んでいたことが語られていてグッとくる。
パーシー・スレッジやウィルソン・ピケットの名曲誕生の瞬間や、アレサ・フランクリンのキャリアの飛躍とその後のトラブル、ローリング・ストーンズの南部詣で、ヅアン・オールマンの合流から始まるサザンロックといった音楽史的な面も面白いです。
土地自体が持つ音楽的な磁場にも言及しようとするのもユニークなんだけど、同地出身のヘレン・ケラーまで持ち出すのはやり過ぎではなかろうかw

昼からのんびりとビッグサイト。挨拶回りとか。この日は前日スルーしたコスプレ広場にも行ってきました。知ってる人に会いたかったし。にしても人口密度高 いわ、いくつかに分かれたコスプレ広場間の移動も分かりにくくて結構歩いたりとかでごそっと体力ゲージ削られたわー。この日はホールの中にいるより外のコ スプレ広場にいる時間の方が長かったからなぁ。しかもそのコスプレ広場にいる時間も半分以上は迷子になって彷徨ってた時間だ。

あ、目当ての人には会えました。

ビッグサイトを離脱した後はこちらでコスプレ分を補充するぜでコスホリ会場へ。会場着いたら入場列がビルの外を半周くらい回ってたのでビビりましたが、入場が始まれば割とスルスルと入れたので良かった。
これまた知り合いに挨拶して、その後は会場内をフラフラ。つーても大分体力削られてたのでフロア間の移動はせず一つのフロア内をずっと彷徨っていたけどね。

この日は新宿のカプセルホテルにチェックイン。上野のホテルは閉店間際で自販機類の中が空っぽになってたんだよねえ。
この日も早めに就寝。

3日目(8月17日)
にしてもカプセルホテルの欠点の一つに、近くにイビキカッキャーがいると睡眠の難易度が跳ね上がるというのがある。
ってんで寝たような寝てないような感じで早朝目が覚める。
しかしカプセルホテルの利点の一つに、24時間いつでも大浴場に入れるというのがある。という訳で朝風呂をキメる。
この日も午前中新宿で映画観ようかと思ってたんだけど、気力が無くてホテルでチェックアウト時間ギリギリまでニチアサを見て過ごした後、ゲーセンでダラダラしたり飯食ったりで時間潰し。

んで昼からビッグサイト登庁。いつも通り買い物&挨拶なんだけど、車中泊→カプセルホテル→カプセルホテルだったため疲れが抜けてなかったのか、1時間くらいで意識朦朧としてきてビッグサイトを離脱してしまいました。予定してた内の半分も回れなかったよ…。

帰りの新幹線に乗るために品川行ったんですが、ここで一服するために久々にアンミラへ。昔はコミケ上京の度にアンミラ来てたけど、今回何年振りだろう? 品川にはいつも帰りの新幹線乗る為に寄ってるのに。アンミラでウェイトレスさんを眺めつつクリームたっぷりのパイを食べて視覚と味覚の両方から気力を回復 した後、名古屋へ帰りましたとさ。この夜は頭痛もしてたので鎮痛剤飲んで即寝。
(短い3日目日記だなあ)

因みに4日目は予め有休取ってたので午前中は寝てて午後はとらとメロン行って新刊補完作業して終わるという由緒正しい4日目の過ごし方をしました。

こんなもんでレポはいいか。もうコミケから1週間経っちゃったしな。とっととアップして冬コミに向けて頑張ろう。
その前にちょっとFF14を…(冬コミ大丈夫か?)



8月13日(水)
もうコミケっスよ! 今水曜日の夜なんですけど、私は1日目なんで 明日の夜には夜行バスで上京っスよ!
ってんで慌てて告知更新っスよ! モテたくてジューサーミキサーっスよ!

コミックマーケット86
8月15日(金)
東地区 "K" ブロック 18a
「RICK RUBIN」(リック・ルービン)


そして当日のお品書き。新刊はコチラ。
 
左:"DANCE THIS WORLD AWAY" (「艦隊これくしょん」一般向け:オフセット B5 28P \400)
右:”Fake Melons” (「ニャロメロン」一般向け:オフセット B5 8P \100)

ってな訳で今回は艦これ島で艦これ本です。時流に乗ってみたぜ。そしてもう1冊、ニャロメロンさんのキャラを使った二次創作コピー本で す。
艦これ本の中身のサンプル(とも呼べない断片)↓



あと既刊でプリキュア本(ハートキャッチ、スイート、スマイル、ドキドキ、計4冊。各300円)残っておりますので持って行きます〜。
当日は宜しく。

先週末は台風のせいで外に出れなくて映画観に行けなかったんス。トランスフォーマー観に行きたかったんですけど。
んで今日から夏休み入ったんですけど、夏コミ準備もしつつ街に出て映画を1本。「ぼくを探しに」観に行ってきました。
「ベルヴィル・ランデブー」「イリュージョニスト」のアニメ作家、シルヴァン・ショメ監督の初実写長編。前半はなんかコレジャナイ感を感じてたんだけど、 終わってみたら、鑑賞後の余韻はショメ監督のそれでした。切なさと幸福さの絶妙なブレンド。
序盤はどういう話なのかが全く見えなくて困惑してたんだけど、主人公の記憶を探っていき過去に起きた出来事の真相を明らかにしていくという方向性が明らか になってからはグイグイと。終盤になったら「あそことあそこが繋がるのか」という物語としての快感もバチバチとスパークしていくよ。
今回も家族とある種の断絶を抱えた主人公が出てきて、今作は「家族の記憶」というものがテーマになってんだけど(マーニーにも通じるな)、幸せな記憶に身 を委ねるでもなく、不幸な記憶を乗り越えるでもなく、両方を飲み込んでこその人生で、この「映画が終わっても人生は続く」感はショメ監督の真骨頂。
ってな訳で、不幸な記憶だと思っていた悪夢が自分の味方についてくれるクライマックスや、記憶を取り戻した主人公が今度は次の世代の記憶を作る側に回るラ ストなんかはグッと来ちゃうのです。あと記憶部分描写の現実と非現実が入り混じる感じは実写だからこそ出せた感触かも。終盤のあの手招きはドキッとした。
しかしやっぱアニメ出身監督にちょいちょい見られる、カラフルでディテールにこだわってるけど平坦な感じがする画作りって部分は少し感じたかも。俳優の ルックスのアニメっぽい感じとかも良し悪し。叔母姉妹なんか本当ショメ監督のアニメ作品に出てきそう。あと麻薬犬連れてくる男の顔とか。



あー。サークルチェックがまだ終わってねえわ…。


8月3日(日)
もう8月。前回の日記から3週間経っちゃってますよ。
入稿終わってサボリ月間終わった筈なのに何故?
って、この間ずーっとFF14やってたからだよ。
久々のMMORPGってんで、休日も平日も猿のようにやってたよ。自分でパーティー組まなくても何とかなる仕様なので安全です。先に進んでいけばそうも 言ってられなくなるのかもしんないけど。
にしても、本はもう出来てるからいいにしてもそれ以外の夏コミ準備が全然だ。ポップ絵とか全く進んでねえ!
いいのか?(よくない)

この3週間の最大のトピックと言えば、マイカタさんのWEB コミック連載「かたくり」が600回目にして最終 回。マイカタさんお疲れ様でした。
100回毎にナマウラさん絵を描いていたので今回も描きました。最終回だけどそれらしさは微塵も無く、いつものようにナマウラさんにちょっとエッチな格好 をさせているだけですが。

祝600回(にして最終回)


映画日記。
先々週はまずは「複製された男」。
「プリズナーズ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の新作(こっちの方が先だけど)。「プリズナーズ」みたいなカッチリした推理ミステリーだと思ったらまさかの 不条理ミステリー。でもこれはこれで面白い。敢えて全てを提示しないことによって観客の想像を喚起するタイプの映画。
主人公の大学教授がある日自分と全く同じ顔と肉体を持つ俳優を見つけてしまったことから引き起こる苦悩。自分と全く同じ存在と対峙する事が『恐怖』として 描かれてて、違和感と緊張感と非現実感とが終始、被膜のようにスクリーンに貼り付いてて、独特の視聴感覚を生み出している。
映像的にもずっと黄味がかっていて夢の中をさまよってるような感覚に襲われる。トロントの街並みも実際の景色なのになんかポリゴンで出来たゲーム背景のよ うだし、何といっても非現実感を煽り立てるあの蜘蛛の映像イメージ。特にラストは、こんなに驚く終わり方は久々だったよ。
作中ではっきり解き明かされない謎が多いんだけど、訳が分からな過ぎて何をとっかかりにしたらいいかすら見当がつかないって程ではなくて、ある程度方向性 は定められてるので自分なりの解釈は立てやすい方だと思う。私も自分なりの見立てを考えて楽しんだりしてるし、そういう楽しみ方の映画だと思う。
ちなみにパンフの監督インタビューとかも読んで考えた俺の見立ては、2人は1人の男の真面目な 心と浮気心を表したもの。蜘蛛は女性(母として、妻として、恋人(性欲の対象)として)のメタファー。秘密のストリップクラブは性欲のメタファー。1人の 男の中の浮気心を殺して妻のもとに戻るが、性欲に色目を使った瞬間に妻の中の蜘蛛が表に出る。って感じ。
そして1人2役を演じた主演のジェイク・ギレンホールはやっぱ良い役者だなぁ。演技的にも作品選びの審美眼的にも。『全く同じ。だけど違う』っていう2人 の演じ分けを成し遂げてるし、普段同じ監督と続けて仕事をしないのに、この監督の「プリズナーズ」には出てるし。



そして「思い出のマーニー」。
アナ雪やマレフィセントのディズニーと同時期にジブリが男女間の恋愛を越えたもっと大きな愛を描いた作品を作ったというシンクロニシティが面白い。ってん で観る前に思い描いてたような萌え豚百合映画とはちょっと方向性が違ったけど、これはこれで良い映画!
いや、百合的な見せ場は沢山あるんですよ。背中越しに手を添えてのレッスンとか!月明かりの下で不慣れなダンスとか!抱き寄せての頭なでなでとか! ただ 二人の関係性より前に「マーニーって何者?」って謎の方がチラついてしまい、2人の関係を純粋に受け止めるのに若干ノイズになるというか。
しかし終盤で一気に(本当に一気に)点と点が繋がって全貌が明かされていく展開は本当にスリリングで、単なるガール・ミーツ・ガールではなく一人の少女の 心の成長譚であり、ある家族のミッシングリンクを埋めて絆を再生していく物語であったことが判明する所で感動する。
途中まではあまりにも夢物語的ファンタジーかなあ、って感じでふーんって観てたんだけど、終盤の展開で、何故あの3人がマーニーを知っているのか、特に何 故主人公の杏奈の前にマーニーが現れたのかがちゃんと理屈をもって説明出来た時点でほほうと唸らされた。
あと杏奈×マーニーの関係性だけでなく、久子×マーニーの歴史ある関係性や、杏奈×彩香がこれから紡ぎ出すであろう関係性の方にも想いをめぐらせてグッと きてこその百合クラスタだと思うのでその点でも百合クラスタ必見(俺の脳内では大学受験のために札幌に出てきた高校3年生の彩香が美大生になってる杏奈と 再開して手を取り合って喜んでるシーンまで脳内再生済みだ)。
あと序盤の杏奈のコミュ障描写がキッツイなぁw 知らない土地で同年代の子供を紹介されそうになってイヤそうに感じる(もちろん直接態度には出さない)所 とかもうねw
ただ事前に余りにも百合部分をプッシュされてた(つーか俺達が勝手に盛り上がってた)のはどっちかっつーとプラス面よりマイナス面の方が大きかったのか も。近年の非宮崎・高畑ジブリ映画では一番良いんじゃないでしょうか。



そして先週は「GODZILLA ゴジラ」。IMAX3Dで 観てきたよ。
はい。今年の暫定1位来ました。自分のスタンスを説明すると54年の初作と98年のエメリッヒ版だけしか観てないんだけど(一番の中心と一番の異端だ)、 そんな俺でもグッとくるゴジラ映画でした。これがゴジラ初見でも全然問題無しだと思います。
まずこの映画の素晴らしい所は、日常風景の中に巨大な力が侵食してきて世界がグニャ リと歪む瞬間に立ち会えるスリリングさ! 特に中盤のハワイのシークエンスに顕著。停電してた街に電気が復旧してパッパッパッと明るくなって最後ホノルル空港に明かりが点いた瞬間とかゾクッとし た。
あとゴジラが畏怖の念を持って描かれている所。登場時、その巨大さの片鱗を徐々に見せていき、音楽で盛り上げて盛り上げて最後に顔を映し、ゴジラが最初の 咆哮を上げた瞬間に思わず涙がこぼれ出た。俺が逆に他ゴジラ映画を殆ど観てないせいで漠然としか抱いていた概念が具現化した感動というか。
ただ今回ゴジラの立ち位置問題ってのがあって、人類が生み出した制御できない巨大な力の象徴ってのは別のキャラクターが担当していて、ゴジラは自然の力を 代表するモノっつー、シシ神様みたいな感じなので、初作のゴジラが蘇る的なのを期待していた人には違和感があったのかも。
ってんで予告編を見た時に感じたような黙示録的な雰囲気は意外と低めで、真っ当な怪獣バトル物って雰囲気の方が強かった印象。にしても、もうちょっと見た いって所で容赦なく切り上げる鬼畜の所業。この上手い具合に全貌を見せないスピルバーグ的演出がやきもきさせるわぁw
にしても移動するだけで自然災害を引き起こすゴジラさんのパワーは笑っちゃうくらい圧倒的で、ファイトシーンでも一撃一撃が凄く重たいんだよね。特にあの フィニッシュブロー! 余りの威勢の良さに喝采を送りそうになったわw。その直後に健闘を讃えるかのように街の電気が点く演出もいいね。



そしてこの週末はまずは「るろうに剣心 京都大火編」。
やっぱアクション映画としてフレッシュ。ハリウッドでもないアジアでもない日本にしか出来ないアクション映画の一つの正解を提示した前作から更にスケール 感とスピード感をアップ。邦画特有の画の貧乏臭さも無いし、俺達が安心して外人に見せられる日本映画だよね。
んでまあ正直ドラマ部分は食指を動かされなかったんだけど(原作読んでるってのもあるし)、アクションがそのままキャラクター表現に繋がってるってのは良 い。今作から登場する蒼紫、操、宗次郎といった面々も芝居や台詞よりも雄弁にその人物を物語ってる(芝居がダメって言ってんじゃないよ)。
例えばあどけない顔してるのにバッキバキの体術を使う巻町操の可愛さとかさあ。剣心との戦いの場面ではユーモラスな印象さえ与えて作品内の清涼剤の役割を 果たしている所とかも完全に操。伊勢谷友介演じる四乃森蒼紫の孤高のイっちゃってる感や融通効かなさっぷりも蒼紫。
そして瀬田宗次郎を演じる神木隆之介きゅんのハマりっぷり! 外見穏やかなのに驚異的な身体能力も含め得体の知れない恐ろしさは天剣の宗次郎。個人的には剣心との戦いの場面でボクサーみたいにシターンシターンとス テップ踏む所が殺陣でそういう動きを出すのも有りなのかと新鮮で面白かった。
今回、十本刀は直接対決がある宗次郎と張以外は殆ど出番なしで後編に持越しって感じだったけど、御庭番の翁が意外な活躍っぷりを見せてたのが拾い物だっ た。あと今回は香川照之いないけど代わりに佐渡島方治役の滝藤賢一が頑張ってた。「いいよぉいいよぉ」とか「燃えちゃうよぉ燃えちゃうよぉ」とかw
そして今回本編とは直接関係無いトピックス2つとしては、
「眼鏡っ娘くのいち登場」
「ふんわり牙突の出番無し」
ってのがあります。



そしてもう1本「ホドロフスキーのDUNE」。
「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」の伝説的カルト監督アレハンドロ・ホドロフスキーが75年に映画化のために動いていたものの結局撮影前に頓挫した SF大作「DUNE」について本人達のインタビューを中心にしてその全貌を明らかにするドキュメンタリー。
とにかく主人公ともいうべきアレハンドロ・ホドロフスキーのキャラが良すぎる。話芸として完成されてるというか。真摯なんだけれども語り口が調子よくて大 言壮語っぽい印象も与えたりしちゃうところがオチャメ。「大きな愛を持って原作をレイプしたんだ!」とかパンチラインもてんこ盛り。
そしてホドロフスキーが映画を作る際に「魂の戦士」と呼ぶ仲間達を集 めていく過程が話として面白い。メビウス、ダン・オバノン、クリス・フォス、H.R.ギーガーと戦士達が徐々に集結していく展開も盛り上がるし、サルバ ドール・ダリやオーソン・ウェルズ等個々を戦士に引き込むエピソードも面白い。
結局映画製作は頓挫して映画史でも有名な「幻の作品」となっちゃうんだけど、もし完成したらこんな作品だったんだろうなぁとイメージを想像できるレベルま で、メビウスの描いた膨大なストーリーボードやクリス・フォス、ギーガーのコンセプトアートを惜しげもなく披露してます。この本欲しいわ。
未完に終わったものの、そのアイデアが後のSF映画界…いや、映画界に多大なる影響を及ぼしてる事を示す終盤の展開も感動的。特にダン・オバノン、メビウ ス、クリス・フォスが再集結した「エイリアン」。後の映画界も「エイリアン」つまりは「ホドロフスキーのDUNE」が無ければ今と違ったものになってた 筈。
結局、同原作の映画化はホドロフスキーの手を離れ、84年にデヴィッド・リンチによって「デューン/砂の惑星」として世に出た訳だけど、ホドロフスキーが リンチ版デューンを観に行った時のエピソードが最高で、映画館内で笑いが起こっていたw ホドロフスキー素直すぎるだろ!
あ、ホドロフスキーに関する前知識一切無しで見れます。逆にこれ見てホドロフスキーの映画観てみようかなと思っちゃう感じ。前知識として必要なのは宇多丸 師匠も言ってたけど「エイリアン」が映画史的に重要な作品だという事を知っておくことくらい。



今日の漫画は久々のニセメロン画伯登場。ニャロメロンキャラで勝手に漫画を描くアレ。



夏コミでニセメロンコピー誌って作ったら需要あるかしら?


(画・文 P.I.L.)

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