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2014年 7月
7月13日(日)
イエーイ入稿〜! イエーイ入金〜!
確認メールも来たのでトラブルさえなければ夏コミで本が出るよー。
またイベント前になったら告知します。

入稿したんで艦これ絵以外も描けるよ。
ついにWEB連載が始まった「お しえて! ギャル子ちゃん」からギャル子ちゃんを描いたよ。

ギャル子ちゃんが言いそうなこと


趣味が映画鑑賞で好みのタイプがスティーブ・ブシェミというギャル子ちゃん可愛いよ。

入稿前でも映画館は行ってたので。ので。

先週末は土曜日に近所のシネコンでハシゴ。まずは「マレフィセント」。
「眠れる森の美女」を悪役マレフィセントの視点から描き直した作品。こういう解釈もある、というよりは登場人物だけ借りてまるっきり新しいストーリーを構 築したような映画なので、元を知らなくてもこれだけで十分楽しめます(俺も「眠れる森の美女」は観た事無い)。
何よりもアンジェリーナ・ジョリーを堪能するアンジー映画。完全にオーロラ姫よりもアンジーの方がヒロインだしな。美しい、カッコイイは勿論ですが、可愛 らしさもあり、隠し味的にユーモラスな面まで見せている。アンジーの『母親』の部分も前面に出してきていて、今までにない魅力がある。
ディズニーによる古典再解釈ってんで、アナ雪と重なってる部分もあり。ココだって言っちゃうとネタバレになるので言えないけど。にしても眠れる森の美女を 悲恋物語に仕立て上げるアイデアは面白い。マレフィセントがかけた呪いを解く方法も「そんなのある訳無いけどね」って本人が思ってる所が切ねえ。
マレフィセントとオーロラ姫の絶妙な関係に萌える。復讐の相手としか見てなかったオーロラ姫に純粋な心で見つめられてマレフィセントの心情が揺れていく所 とかさあ、なんだかんだ言っても結局はちゃんとオーロラ姫の面倒を見てやるところとかさあ、マレフィセントさん可愛いじゃねえか。
妖精の国を作ったり、お供のカラスに変身能力を付与したりとかでファンタジーアクション的な面も強化されてるし、衣装や美術も含め娯楽作品としての全体的 な平均点は高いんじゃないでしょうか。気になるのは3人の妖精のCG感(人間パートがあるから特に)とオーロラ姫の鼻くらいだよね(コラ!)。



続けて「渇き。」。
宣伝文句通りの劇薬エンターテイメント。陰惨なセックス、ドラッグ&ヴァイオレンスの世界を独特のポップな映像と圧倒的なスピード感で描いていく。非常に 反社会的・反道徳的なんだけど、この映画を一言で表すならやはり『痛快』と 言わざるを得ないんじゃないかな。
何といっても主演の役所広司のハイテンションぶり。文字通りの狂犬。悪態と怒号をまき散らし、血塗れになりながら最初から最後まで暴走していく。それも愛 ゆえの暴走なんて感情移入を微塵も許さず、ヒーローでもヴィランでもない弁解の余地のない只のロクデナシ。だからこそ目が離せなくなる。
恐ろしく速いカット割りと、台詞・ノイズ・音楽が混然一体となった音の演出が生み出すカオスに飲み込まれたらあとはラストまで一気に。一応謎解き的要素は あって真実が徐々に明らかにされてく物語的ドライブ感はあるんだけど、演技と演出によるドライブ感の方がそっちを呑み込んでしまった感じ。
役所広司の過剰な顔の汗をと美しい雪の映像の振り幅の中に、ブラックスプロイテーション映画みたいなオープニングクレジットとか、アニメーションが挿入さ れてたりとか、スプリング・ブレイカーズばりにダブステップをバックに女の子達が踊ってたりとか良くも悪くも節操が無え!
豪華キャストだけど物語の中心となる娘、加奈子役の小松奈菜の存在感が光る。よく見つけてきたな。新人で余分な印象が無い分、加奈子の得体の知れなさが存 分に発揮されてて怖え。同じ新人のボク役の清水尋也の色気も良いし、あと常にヘラヘラした薄っぺらい笑顔を顔に貼り付けてる妻夫木聡も良い感じ。
あと役所広司が何回も拉致られてボコられるんだけど、余りにも回数が多くて最後は天丼ギャグみたいに笑ってしまった。



日曜日は街に出て、ガルパン観れるようなら観ていこうかな、と思って映画館覗いてみたら観れるじゃんってことで「ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!」観てきた よ。
映画館の大きなスクリーンと音響で見る戦車戦は迫力ある! 正直アクション物として下手なハリウッド映画より視覚快楽度が高い。観ながら「うわははは」って思わず笑っちゃったもん。それにガルパンの相手校の国民性 流用キャラ付けはアンツィオ高の為にあったのではないかと思わせるくらいハマってたし、面白かった。あと引きの画で女子高生がドンチャン騒ぎしてる映像っ て面白いなと再確認。
あ、これはOVAのイベント上映なので年末の俺アウォードランキング対象外作品ね。



ところでガルパンの上映前にこの予告編が流れて凄く異様な雰囲気になったことだけ付け加えておこう。



この週末は街に出てハシゴ。
まずは「怪しい彼女」。
70歳の毒舌婆ちゃんがある日突然20歳に若返って、という韓国産コメディ。沢山笑って最後に泣いてという娯楽映画の王道的作品。とにかく「見た目は美少 女、中身はババア」という主人公を演じたシム・ウンギョンのとてつもないキュートさに ヤラれる!
見た目は若い美人なのに言動が完全に婆さん、というギャップの魅力で成り立つキャラで、韓国語だから細かいニュアンスとかは伝わらない筈なんだけど、字幕 とあとシム・ウンギョンの芝居でそこらへんのおかしみは十分に伝わります。「スウィング・ガールズ」の頃の上野樹里のような野暮可愛らしい感じ。
若返った婆さんがかつて得られなかった青春を謳歌するために大奮闘ということで大暴れするヒロインが輝いてるんだけど、単に純真じゃなくて毒のある老人が 顔を覗かせるっていうギャップが面白い。んでこういう老人の毒を否定しない流れなんだよね。かつての韓国の逞しい母親はこうだったって感じで。
嫁との件やどじょう鍋屋の件が自然解消しちゃってるんでそこら辺に引っ掛からないでもないけど、最後の展開、元に戻る仕組みが分かった時点でこうなるであ ろうことは予測できたが、それが人助けの為って点もあるけどそれ以上に「今までの自分の人生を否定しない為」って所にグッと来る。
笑わせ所が分かり易いってのも万人にお薦めしやすい点。ベタなマンガチックな演出(魚を振り回す音とか犬の鳴き声入れる所とか)も使うんだけど多用しない のが良し。これ終始やってると笑うより呆れちゃうもんな。そして勿論、泣かせ所も分かり易くなっております。あとあのワクワクするオチ!
若返り物だけど肉体を誇示せず、性的な匂いを一切断ち切っている部分も良いと思う。ファッション(水着も含め)も古くないけどお婆さんが着そうという微妙 なラインも狙ってるし。個人的に笑ったのは、「あいつと寝たのか?」「エアコンが効いててよく寝れたよ!」ってやり取り。



続けて「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間
1963年、ダラスを舞台にケネディが暗殺されてからの4日間の出来事を、事件によって人生を変えられた人々それぞれの立場から描く群像劇。ケネディ暗殺 という大ネタ中の大ネタながら今迄無かった視点から多角的に描かれていて新鮮で緊張感がある。
ここで描かれている人々は、シークレットサービスやFBIは勿論ながら、ケネディが搬送された病院の医師や看護師、ケネディ暗殺の瞬間を撮影した男、実行 犯とされたオズワルドの兄といった人まで。暗殺の謎に迫るとか、ある明確なテーマに誘導しようとかいう意思は無く、あくまでも事実を並べる作り。
んで、暗殺事件のその周囲や前後にある今迄描かれてこなかったディテールがめっちゃ面白いのよ。例えば病院内をストレッチャーで運ばれるケネディの画です ら、今迄ありそうで無かったじゃん。狙撃の瞬間を捉えたザプルーダーフィルムは有名だけど、彼のその後72時間に何が起こったかとか。
冒頭の暗殺の瞬間自体は恐ろしく淡白なんだけど、その後混乱がジワジワと拡がっていき(場所によって衝撃の伝播に時間差がある描写も面白い)、病院の手術 室で混沌がピークに達する前半のクライマックスとか、まるで自分が事件の渦中に居合わせたかのような緊張感を感じる事が出来る。
ケネディの葬儀とオズワルドの葬儀(とも呼べないような代物)の対比で終わるんだけど、全ての出来事に優劣を付けずに並列に並べて提示するやり方は、 ジャーナリスト出身の監督と聞いて成る程なと思ったり。押し付けがましいドラマやテーマは無いので、良くも悪くもスルスルっと飲み込める作品。
そもそもこれ観るまで、ケネディが病院に運ばれた時点でまだ心拍停止してなかったとか(即死だと思ってた)、撃たれたケネディとオズワルドが同じ病院の同 じスタッフが治療したとか知らなかったなあ。



最近ゲームっつったら艦これ自体もご無沙汰で(本作ってるのに…)、スマホアプリばっかり。iPhone版カタン(ボードゲーム)とThreesっていう パズルゲーム。どちらも面白くてこればっかやってるわ。
そんな中俺のゲームライフに変化が。FF14始めましたー。
休みの日にネカフェで何気なく始めたらやっぱ楽しいなぁってことで翌日PS3版買ってきて始めましたよ。最初のアップデートでデータのダウンロード残り1200分って出た時は眩暈がしましたが、土日に20時間かけてようやくアップデートしましたよ。
ってんで始めて、先に始めてたヨシーに手伝ってもらって槍術士のLv,10クエストクリアまで行きました。まあソロでちまちまやっていきます。なんたって もう入稿終わってるからな!

最後にもう一つのお絵描き。
まんがタイムきらら今月号買ってきました。巻末にずっと作者体調不良で連載休止していた「天然あるみにゅーむ!」連載終了の報が。
こむそう先生かなり重い症状だったそうだけど、現在はリハビリ中ということでお待ちいたしましょう。
連載は終わってもあるみはフォーエバーだってんであるみとマリーをお絵描き。

あるみフォーエバー!




7月1日(火)
という訳で、絶賛サボリ月間中!
前回の日記がどれくらい昔かというと、日本×コートジボワール戦すら始まってなかったからね。凄い遠い昔に感じる…。
んでも夏コミ新刊の艦これ本の原稿の方はちゃんと進んでいますよ。いや、本当の話。
つーてもゴールはまだ先なので今日の日記も軽めに済ませちゃいますね。

前回の日記以降に描いた原稿以外のお絵描きっつーと…えーアイマス小ネタのコレとか。

#765プロ自画撮り部
千早「実は私、着やせするタイプで、本当は胸大きいんですよ」


映画日記。
6月第2週は「ノア 約束の舟」。
「レスラー」「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督が描くノアの箱舟伝説、って訳だけどさすがにタダの宗教映画になる訳ではなく、独特のイ マジネーションが所々に炸裂してる怪作スペクタクルだった(この人の作品はどれも基本的に怪作だが)。
基本的にリアル志向の描写なのに、その中に思いっきりアンリアルが平然な顔して混ざってるバランスが、アダムとイブがそんなに遠い過去じゃない時代感が出 てて面白い。ノアは格闘で戦わなければならないのに対し、その祖父さんは不思議な力を当たり前のように使えたりとか。
そしてリアルの中のアンリアルで強烈な存在感を放つのが”番人”と呼ばれる堕天使たち。ロックバイターみたいな岩の巨人が作中では普通に存在・認識されて いる。こいつらデザインや動きも面白いし、この”番人”誕生の瞬間を描いた短い場面が神話の映像化として画的に素晴らしい。ベストシーンの一つ。
あと面白いバランスなのが主人公ノアの描き方。聖人君子ではなく一人の悩める男として描くのだが、前半神の使命を黙々と果たす男だったのが、途中家族たち に天地創造を語る場面から、生物の救済者から人類の最期を看取る男にシフトチェンジして一気にサイコホラー的展開になだれ込むのが面白い。
この天地創造の場面もビッグバンから人類の戦争の歴史までを1シーンに納めるダーレン・アロノフスキーのイマジネーションが炸裂する名場面。純粋に視覚的 に美しくて面白いし、そこに進化論的な映像で構成するってのも別の意味で面白い。これゴリゴリのキリスト教徒から怒られなかったのかなw
キリスト教は詳しくないので原作(聖書)との整合性とか分からないけど、宗教のプレッシャーに晒された男の物語として面白かったです。主人公も敵の男も、 神の沈黙に苦しめられた男、として描写されてて単に善き人悪しき人って分けてないし(ただ敵は悪いままで主人公が善き人か?ってバランス)。
「ノア 約束の船」は人類が生き残れるかどうかがキモになってる訳だけど、未来の話ならともかく遠い過去の話なので、自分が生きてるってことは人類は滅んでない訳 で、自分の存在自体が映画のネタバレになるという映画史でも画期的な ネタバレを起こしている。



この週末は日曜日は地元のコスプレイベントに行ってたりしてたので(原稿しろ)1本のみ。

6月第3週は「300 帝国の進撃」。
前作から監督は変わってるが、確固とした美意識に貫かれた映像はまさしく「300」のソレ。前作の時のような新しい発明感は無いが、『スクリーンで見るグ ラフィックノベル』として圧倒的な視覚快感度を保持しており、まあ、ただ見てるだけで気持ち良いったらない。
続編っつっても話的には続きではなく、前作のスパルタ軍対ペルシア軍の戦いと同時期に別の場所で行われたアテナイ軍とペルシア軍の戦いを描いた物。アテナ イ軍の知略に長けた猛将テミストクレスとペルシア軍の残虐で妖艶な女指揮官アルテミシアの愛憎交えた複雑な関係が軸となる。
んで、今回もマッチョ祭りだ!と思いきや、エヴァ・グリーン演じる女将軍アルテミシアがもう全てを持ってっちゃってるんだよ。主人公は流石に前作のジェラルド・バトラー程 のカリスマ性はないし、あのペルシアのクセルクセス王よりも存在感あるしで、もうずっとアルテミシアに釘付け。
アルテミシアがエロくて残忍でカッコイイ! 惜しげもなくおっぱいを 曝け出してのセックスシーンもあるけど、上半身裸のエヴァ・グリーンをテーブルに突っ伏させてバックから荒々しくとかもうね! しかもその時の音楽がドン ドコと闘いの時のような音楽でもう性交じゃねえ。戦争だ!
前作との世界観をリンクさせる役割で前作のキャラも出てたりします。スパルタ王妃とかね。流石にジェラルド・バトラーやマイケ ル・ファスベンダーは出てきませんが(何より死んでるし)。あ、前回あの「ディス・イジ・スパルタ!」で蹴落とされたペルシアの使者が意外な形で再登場し てますw
アクションシーンは例のキメの所でスローモーションを挟むアレが今回もバッキバキに決まってます。あと今回は海戦ということで、前回は肉体と肉体のぶつか り合いしか無かった所に、巨大建造物であるガレー船とガレー船のぶつかり合いも加わり、更に火計も盛り込むことでスペクタクル度がアップ。
今作はR-15だけど、野蛮な時代を野蛮なまま描いているのも好印象。血しぶきとか肉体破壊もそうなんだけど、ガレー船をちゃんと奴隷を鞭打って動かして るとか戦場での陵辱行為とかを描写して変にクリーンにしない所(もちろん奴隷や陵辱がいいって言ってる訳じゃないからね)。
前回は国内の政治的話とかあったけど、今回はストーリーはあってないようなもんでひたすらバトル!バトル! なんで前作の魅力だったある種の儚さや滅びの 美学的な物は薄いんだけど、逆にモヤモヤせずに純粋に壮大なバトルに集中してのめり込む事が出来ると言えるかもしれない。



この週末は日曜日は地元のクリエイターズマーケットってイベントに行ってたりしてたので(原稿しろ)1本のみ。

6月第4週はまずは「her 世界でひとつの彼女」。
スパイク・ジョーンズ脚本・監督の新作で今年のアカデミー賞脚本賞受賞作。人間とOSの恋を描いた一風変わったラブストーリー…と思いきや、普遍的なテー マを正面から描いた王道のラブストーリーでした。つまり恋とは何か。人は何故他の存在と繋がろうとするのか。
誰もが体験する感情を誰も見た事が無い方法で表現するという真にオリジナルな作品だった。そして、二次元嫁とか言ってて世間に蔑まれている俺達にも、相手 が何であろうと(肉体を持たない存在だろうと)自分の中に湧き上がる感情だけが本物なんだよと優しく勇気を授けてくれる映画だったよ。
それは人に対しても同様で、人間というのは一瞬一瞬で変化・進化(あるいは退化の場合も)していくものであり、「変わらない君でいて」なんて実際は不可能 な話なのである。でもそんな相手を受け入れ、自分も受け入れてもらう事が愛し合うということなんだと宣言するのだ。何て真っ当な!
人工知能型OSとの恋の場合、その変化をバージョンアップって形で表現してるのがユニークだよね。人間ではない存在でも、つまづき転びながら「世界」を学 習していき、感情を豊かな物に膨らませていく過程がはたから見ていてもワクワクさせてくれるんだよね。女の子の成長を垣間見せてくれるみたいで。
その『成長』が最後には「幼年期の終わり」的領域まで踏み込んでいく物語のうねりもあるんだけど、まあ、この『女の子』を演じるスカーレット・ヨハンソン の声だけの演技が素晴らしい。勿論主演のホアキン・フェニックスも。基本、ホアキンの顔と二人の声だけなのにこんなにエモーショナル豊かだとは。
あと現在と地続きであることを感じさせる近未来描写が圧倒的にスマートで素晴らしい。人々はワイヤレスのイヤホンを装着して、文字情報は全て音声入力・出 力で処理するので、街中でイヤホン付けた人々がぶつぶつ言ってる姿が当たり前のものになってるとか、今のスマホの半歩先の光景として説得力ある。
未来のアダルトチャットルームの描写も面白かったなぁ。この部分も含めユーモアも効いてるし、キュンとするくらいロマンティックな瞬間も用意されてる。二 人の写真が無いから、その代わりに二人がいる瞬間を表現した曲を作ったとかロマンティックすぎるだろ!あと撮影が素晴らしくて光景自体が良いよ。



続いて「オールド・ボーイ」。
カンヌグランプリの韓国映画のハリウッド・リメイク。監督はスパイク・リーだけど今回は「インサイド・マン」の時のような職人モードで余計な自己主張は無 く、物語優先で見せてくれる。流石にオリジナルの時のような衝撃度は薄いけど、ミステリー度はこっちの方が上。
物語の根幹が強靭なので大幅な改変は無し。韓国版の終盤で明らかにされる衝撃の真実もそのままなので、これを知ってるかどうかで映画の見え方も大きく変わ りそう(知らなかったらぶっ飛ばされること間違いなし!)。この部分 を先読みさせない為の仕掛けはちゃんと作ってあるのもミステリー度が高い部分。
他にもオリジナルを踏襲してる部分があって例のトンカチファイトとか。餃子の味でアジト探しする部分はそこもかよwって思った。変えてる部分もあって、ラ ストは皮肉もあってこっちの方が好み。あと悪役の動機も陰惨度と変質度が増量(あのベルトに手をかける一瞬で露わになる闇!)。
主演のジョシュ・ブローリンはオリジナルのチェ・ミンシクに負けない存在感。最大の見せ場であるクライマックスの慟哭も堂に入った物(ただ、カッコ良すぎ て、自分のアレを…のオリジナルに比べると哀れさが低め)。悪役のシャルト・コプリー(「第9地区」)もヌメっとした悪役像で好演。
あとサミュエル・L・ジャクソンが金髪のモヒカンというまたインパクトある出で立ちで登場。まあサミュエルが変な髪形をしてる時は間違いないです。サミュ エルがいたぶられる役ってのも新鮮w あのカッターナイフな!
ミステリー度が高いと言っても、元がトンデモ話なのでそりゃツッコミ所はあるけど(あれだけ大掛かりだとどっかから漏れるだろ、とか、フィットネス番組と カンフー映画見てるだけで主人公強くなり過ぎとかw)、韓国版が混沌としてパワフルすぎるのでこれでも大分スマートになってるんですよ。
それと物語と直接関係ないが、ボカシが物凄くデカくて驚いた。あんなにデカいボカシ久々に(つか初めて?)見たわ。



更に先行やってたので「オール・ ユー・ニード・イズ・キル」。
原作もコミック版も未読だけど、いや、十分に楽しめました。何よりダグ・リーマンやるじゃん、と株を上げました。ゲームの映画化ってのは今までいっぱい あったけど、「ゲームのプレイ感覚」を映画に落とし込むことに成功し た初に近い作品じゃね?
予告編でも分かるように、死んで覚えてを繰り返して攻略していく覚えゲー。単にキャラのスキルアップだけでなく本当に敵の出現パターンを覚えてフレーム単 位ドット単位の動きを模索していく部分もあって面白い。主人公達と共に今回はここまで、今回はここまで、と少しずつ攻略している感覚が味わえる。
んで編集が凄くテンポが良くて上手いのよ。死ぬ度に1からリスタートなんだけど、繰り返して描写する所、大胆に省略する所の選択が的確でメリハリがあって 繰り返しなのに全然ダレない。更に各場面も初攻略だったり、詰んだと見せかけて実は既に攻略済の場面だったりと織り交ぜてて楽しい楽しい。
無限コンテニューなら緊張感無くならね?と思う所だが、ちゃんと終盤はソレ対策もしてあったし。物語が進むにつれて、レベル1なのにパラメータ最強っての が面白さのキモだと思うんだけど、トム・クルーズがレベル1に見えるような配慮もちゃんと序盤でなされていると思うし。配慮は行き届いてる。
あとやっぱビジュアル面でもイイ!火器満載の機動スーツはヒャッハーだし、その機動スーツを大量動員して繰り広げられる戦闘シーンが完全に『SF版ノルマンディー上陸作戦』で大興奮!ここだけでも映画館で体験する価値 有り。何度か繰り返される内に主人公の戦闘スキルが上昇していってる描写も面白い。
終わり方はいかにもハリウッド映画って感じで若干飲み込みにくい部分もあるけど(原作の終わり方がどうなのかは知らないが)、あの瞬間で終わるのは俺的に は全然アリ!



あと前回の日記以降に観たものとして、海外ドラマの「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のDVD借りてきて一気見してたり。デヴィッド・フィンチャーっ てことで気にはなっていたんだけど、ドラマ見る習慣無いので手を出してなかったんですが、TSUTAYAで映画を借りてくる時に割引の為の頭数として借り てきたら面白くて、最後まで借りてきて一気に観ちゃった。いやあ最近はプロデューサーとしての活躍が目立つケヴィン・スペイシーだけど、やっぱ凄みある なぁ。
シーズン1最後まで観たけど、これまだ全然決着ついてないじゃん! シーズン2待ちか。

前回の日記以降に描いた絵をもう1枚貼って終わろう。
コスプレイヤーさんの写真を見ながら描いた加賀さん。



なんか女教師みたいになっちゃった。

それでは原稿に戻りますー。



(画・文 P.I.L.)

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